天皇
天皇っていうのがなにかっていったら、答えは一つしかないと思う。自分を主権者として規定することをメンドクさがる日本人の為に存在している、世俗の身分証明書発行機関っていう、ただそれだけだよね。江戸にフランス革命を!橋本治 p.170 https://youtu.be/kNTH1IM4h6M?si=0YhnN9Y40NBAty7N
ニート株式会社を設立。100人くらいの取締役がいる。代表は決めなくちゃいけない。でも、誰かが代表をするとその人に権力が発生する。そこで純粋に形式だけの代表、何の権限も権利もない代表として若新雄純がお飾り就任する。その後、組織内で分裂騒動が。その時に「若新さんこっちに来てください」とお飾りの奪い合いになる。年収たった数万円の組織ですらこれ。玉の奪い合い。 かつて福田恆存は、 戦後の 「象徴天皇制」 について、 「天皇の神格化であり、 それ以上に天皇の非人間化でしかない」(「象徴天皇の宿命」 平成元年三月)と語り、 三島由紀夫は、それを 「週刊誌天皇制」(「文化防衛論」昭和四十三年七月) だと批判した。 が、 両者は別のことを言っているわけではない。つまり、天皇の非人間化が加速したがために、 その空虚を埋め合わせるために、天皇の週刊誌化が求められなければならなかったというわけだ。 言うまでもなく、 そんな国民の狂騒のなかに一人孤独に取り残されるのは 「象徴天皇」 その人にほかならない。反戦後論 浜崎洋介 • 53ページ