ファン
あなた自身も身の回りでいくつか思い当たるのではないだろうか。 日用品でも食料品でもファッションでもスポーツ用品でもアプリでもいい。 他のブランドや商品が数多くある中、強く惹かれ、愛用し、 思わず友人に薦めたブランドや商品があるはずだ。 それは支持だ。ブランドや商品が提供してくれている価値を支持して、購入しているのである。 そういう意味において、ボクは「ファン=支持者」 だと思っている。 もう少し言うと、ファンとは 「企業やブランド、 商品が大切にしている『価値』 を支持している人」と、この本では定義したい。ファンベース / 佐藤尚之 7ページ
・少数のファンが売上の大半を支えている。つまり、今いるファンを大切にして彼らのライフタイムバリュー〔※〕を上げていくことは、 収益の安定・成長に直結する。ファンベース / 佐藤尚之 10ページ
ファンとは全体の20%くらいの少数である。 その少数のファンの支持を強くして、 LTVをじわじわ上げていく施策がファンベース施策である。 そのためには 「共感」 「愛着」「信頼」の3つのアプローチがある。そして、これらの施策を打つことは、 短期・単発施策などで「ファンの入り口に立った人」をファンに育てることにもつながっていく。ファンベース / 佐藤尚之 94ページ
ちなみに、「ファンの数を増やし資産化する」のではないことに注意してほしい。 資産化するというと「ファン・コミュニティの参加人数を増やす」 みたいな 「数」 の発想になる人がいるが、ファンとは「企業やブランド、商品が大切にしている価値を支持している人」 だ。 短期施策や単発施策で気づいてもらった「価値」 に対する 「好意」 を積み重ねていくことが必要だ。ファンベース / 佐藤尚之 ・36ページ
よく間違われるのは、「今いるファンを大切にする」 =「そのブランドや商品の 『現在の価値』 を支持してくれるファンと一緒にそれをキープしていく」と考えることだ。確かにファンは、そのブランドや商品の「現在の価値」が好きでファンになっている。 変わらないでほしい部分ももちろんある。 でも、その価値の延長線上にある、もっといい 「未来の価値」にも強く期待しているし、それを企業と一緒に夢見たいと思っている。ファンベース / 佐藤尚之 ・41ページ
ファンベースが必然な3つの理由 (1) ファンは売上の大半を支え、伸ばしてくれるから (2) 時代的・社会的にファンを大切にすることがより重要になってきたから (3) ファンが新たなファンを作ってくれるから ファンベース / 佐藤尚之 42ページ
ファンの支持を強くするための3カ条
・その価値自体を、アップさせること
・その価値を、 他に代えがたいものにすること
・その価値の提供元の評価・評判を、アップさせること
ファンベース / 佐藤尚之 96ページ