「推ししか勝たん」は恋愛至上主義と同じ
だってその結論が「働け」なんだもん。働くだけじゃないよ。この国でまともに稼ぐことなんてできないから、結局「結婚しろ」「子を産め」にまで結構容易に接続していってしまう。
恋愛至上主義に乗れない人たちのために資本主義がこしらえたもう一つの回収チャネル。それが「推し」かもしれないじゃんな。 moriteppei.icon 現代社会は大きな物語が通用しないんで。各人が勝手に紡ぐ、カスタムメイドの「物語」を使って国家に「主体的に」動員「させる」しかない。あらゆる批評を受け付けず、ただむき出しの、強い「好き」感情=推しは簡単にハックされていってしまう。 moriteppei.icon 恋愛よりも傷つかなくて、恋愛よりも日常への埋没が避けられて持続性が高い。そんな形での熱狂、陶酔、挺身、貢献を「推し」と呼んでるだけじゃん。一方で自分たちを「オタク」と呼んで他の一般人との差異化をはかり特殊なメンタリティだとさも自分たちは理解しているかのような客観性を用意してもらい、他方で「オタクならこうする」「オタクはこういう行動原理」と他のオタクとの同一化、模倣行動に走ってその行動を肯定する。 恋愛にハマッてDVから離れられないのと、推しが問題行動しても応援するのと、何一つ違わないでしょ。