SECIモデルと寿司職人
ところてんさんのこの発言を見て、とても秀逸だと思った...。
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従来、SECIモデルにおいても共同化のプロセスがもっとも大事だと言われてきた。 ただ、ところてんさん(ホリエモン)の指摘のように、職人が表出化することを怠り、ひたすら自分の動きを見て盗め!とするのは実は効率が悪いかもしれない。LLMが出てきたこと、インターネットの普及により形式知がそこら中に広がったため、共同化のウェイトは下がったのかもしれない。
ではどこが大事なのかというと、内面化の箇所だと思っています。学んだことを実践するプロセス。PDCAでいうActionの箇所。いかに早く打席にたてるか?打席に立てば、三振をするにしても経験(暗黙知)を獲得できる。(PDCAとSECIモデルの違い) 日本人は得てして、PDCAでいうPlan(計画)とCheck(検証)ばかりになってしまいがち。肝心なのはDo(実行)とAction(行動)であるはずなので、そこを早くやらせようと。
見て盗め!座学で学べ!だけ何年もやらせて、一向に表舞台に立たせない(寿司を握らせない)のは、この身体化された認知を獲得するのも阻害してしまう。
なのでまとめると、以下が重要だと思われる。
・職人やベテランは、自分のスキルの表出化(マニュアル化、言語化)を怠らない。
・見て盗め!は昭和的で、ここに時間をかけさせない。
・大事なのは、SECIモデルの知識創造ループをいかに早く回すか
・弟子には、内面化させて何度も打席に立てるようにする
・打席に立って失敗したら、しっかり反省会やフィードバックをして、暗黙知の共有(共同化)を行ない、再度打席に立たせるようにする