macOS Venturaに更新する
手元の Mac を macOS Ventura (v13) に更新するためにやったことメモ
まずはOS更新
「システム環境設定」から「ソフトウェア・アップデート」を選択
「今すぐアップグレード」を押してOS本体の更新を行う
イメージのダウンロードと展開をあわせて 1時間〜1時間半程度かかるので注意
https://gyazo.com/f762a7d903409cf71fdc82cd1a82fa8c
Homebrewの検証
手元の環境では Homebrew を使用していたので、おもむろに brew doctor を実行する
XCode Command Line Tools が不足してエラーになるので提示されているコマンドを実行してインストールする
code:sh
Warning: No developer tools installed.
Install the Command Line Tools:
xcode-select --install
インストール後再度 brew doctor を実行すると問題ないことが確認できた
code:sh
❯ brew doctor
Your system is ready to brew.
colimaの更新
Docker Desktop の代替として一部で使用している Lima/Colima を更新する
先の処理で、brew が正常に動作するようになっているので、brew upgrade colima で更新する
macOS Ventura では colima 0.5.0 から lima 0.14 が使用されるようになり以下の機能が開放される
✅ macOS Virtualization.Framework が使用できるようになりパフォーマンスが向上する
✅ virtiofs を使用してホストマシンとファイルの共有パフォーマンスが向上する
✅ Apple Silicon を搭載したデバイスで Rosetta2 を使用したx86_64 の仮想化機能に対応する
詳細はリリースノートを見ること
https://github.com/abiosoft/colima/releases/tag/v0.5.0
colimaを起動できなくなったら
Homebrewでcolimaをすでにインストールしていた場合は、依存関係として自動でlimaがインストールされている
自動でインストールされた macOS Monterey (v12) 用の lima を保持したまま colima だけ更新すると、起動に失敗する
そのため、OSのアップデート完了後は、colima だけでなく lima の更新、あるいは再インストールが必要になる
この現象は以下のメッセージで確認できる
code:sh
# colima を起動しようとするとVZの起動には macOS 13 が必要と出る (しかしmacOS 13にはすでになっている)
❯ colima start
INFO0000 starting colima
INFO0000 runtime: docker
INFO0000 starting ... context=vm
Using the existing instance "colima"
vm driver 'vz' needs macOS 13 or later (Hint: try recompiling Lima if you are seeing this error on macOS 13)
この場合は一度 colima と lima をあわせて削除して再インストールするとVZを使用できるようになる
別解としてQEMUを使用することでも回避できるがほとんどメリットがないので気づいたときにやるのがベスト
code:sh
# colima と lima を uninstall する
brew uninstall colima
brew uninstall lima
# 再度 colima をインストールし直す
brew install colima
colimaでVZとvirtiofsを使用する
すでに colima の初期化している場合は QEMU を使用した仮想化と sshfs によるファイル共有が有効になっている
公式の案内に従い仮想環境の再作成を行うと良い
code:sh
# 起動して状態を見ると QEMU が使われている
❯ colima status
INFO0000 colima is running using QEMU
INFO0000 arch: aarch64
INFO0000 runtime: docker
INFO0000 mountType: sshfs
# 公式の案内に従い delete して起動し直す
colima delete
# このあと Next.js やらを動かす関係でリソースを多めに指定する
colima start --cpu 8 --memory 8
# 再度確認すると「macOS Virtualization.Framework」と「virtiofs」が使用されるようになる
❯ colima status
INFO0000 colima is running using macOS Virtualization.Framework
INFO0000 arch: aarch64
INFO0000 runtime: docker
INFO0000 mountType: virtiofs
あとは手元でコンテナを立ち上げて、ファイル共有が動作していることを確認できれば良い。
cosmtrek/air や Next.js を使用したときに、編集したファイルの差分検知が動作するか検証したがホスト側からの変更には反応しなかった。
Colimaで対応するようになった (※2023-05-16) → colimaのおすすめ設定
Docker Desktop のファイル共有はこういうケースに対応するために色々やっているのだろうと思われる。
同じプロジェクトを Docker Desktop で起動し直したところホットリロードが反応した。
QEMU を使用した場合に比較して軽快に動作している点は良さそうという感想を得た。
SSH接続時のエラーについて
macOS Ventura から同梱される OpenSSH が 9.0 になったため古いサーバーへのアクセスが失敗することがある
「SSH:サーバーに接続できなくなったら 」を参照のこと
アプリの動作確認
いつも使うようなアプリは普通に動作したので安心して良さそう
Chrome (v108)
Visual Studio Code (v1.74.1)
Obsidian (v1.0.3)
Docker Desktop (v4.15.0)
気づいたこと
新機能としてDockに「フリーボード」が追加された
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1463515.html
Mac、iPhone、iPadを横断して使用できるホワイトボードアプリ
ユニバーサルコントロールを多用するようであれば便利に使えそう
まとめ
macOS Monterey から順当にアップデートされていて特にハマるポイントはなかった
時間が許すのであればサクッとアップデートしてしまうのが良さそう