「光る君へ」第28回「一帝二后」
公式サイトの第28回まとめ:
赤ちゃんのおむつを替えているまひろ
困っている乳母「お方様、そのようなことはわたしが致しますので」
字幕によると名前は「あさ」
「わたしもやってみたいの」「乳母はそのためにおるのでございますゆえ」
まひろらしいことである
仕事減ってラッキー☆となるより困惑が勝つよな
「まあ…」「失礼致します」任しっぱなしにもできないらしくサポート
ごみはきぬさんに持っていってもらう
ここで「きぬさん!」と呼びかけるから、どっちがどっちかわからなくなった人もちょっと復習できるね
ちょっと見えすぎじゃないですかね…
まあおむつで隠れるぐらいの範囲は隠れてるか…
そこへ惟規「学問は得意だけど、乳飲み子の扱いは下手だな~」
「初めてのことだもの。致し方ないでしょ」
やったことないからうまくできないのは当たり前、と自覚するのはけっこう大事
「きぬやあさがいてくれてよかったよ」「まことに…」
あささんの名前が台詞でも出た
そっか、貧しい家だと乳母になってくれる人もいないかもしれないのか
惟規、赤ちゃんを覗き込む「おでこの辺りが、宣孝様に似てるね~」「あ~この辺りも」
そんなにあからさまに顔色を変えるんじゃない!
顔に出ておるぅ
「耳とかも…」「もうやめて」声にも出ておる
「だって、おなごは父親に似るっていうから」凍りつくまひろ
そんなまひろを見て「無理、してないよ別に」
これで惟規にもバレたんじゃないですか…?
今バレたにしては驚いてないから薄々察してはいたのか?
いとさんが惟規にだけは言ったりしてないかしらん
「道長…すごいことを考えるようになったわね」詮子に一帝二后のことを話したようだ
晴明からの提案だってことは言わなかったのかな
自分も思いつかなかったような提案が来たので、道長に置いてかれてるような気がしたり、したかな?
「一人の帝に二人の后。いいんじゃないの」ちょっと投げやりというか覇気がない
まあ先週のことがありましたからな
「まことでございますか?」「だって。やりたいんでしょ」やりたいというか何というか
「わたしは、亡き円融院に、女御のまま捨て置かれた身。そのことを思えば、一帝二后も悪い話ではないわ」
一帝二后という習慣が当時あったとしても、兼家ごと嫌われてた詮子が第二の后になれたわけではないと思うけどなあ…
一条天皇の他の女御たちはどうなるんですか…
「今のお言葉、文にして帝に、お届けくださいませぬか?」
「いいわよ。明日、蔵人頭の行成に取りに来させて」行成の激務はこうして生まれるのだな
「ありがとうございます」「わたしの文くらいで、帝が『うん』と仰るかどうかは、わからないけれど…」
先週のことがありましたからな!
「女院様のお言葉に、帝はお逆らいになりますまい」「…そうね」
道長にもそう思われてる
傍から見れば自分はずっと「自分の意のままに帝を動かしていた」のだということがわかる
追い打ち!
文を運ぶ行成
読んだ帝「これは…どうしたものか…」
御簾が上がってると思ったら行成の方を見た「そなたの考えを聞かせよ」
「あ…わたしは…………………いえ」
「ならば朕の考えを女院様と左大臣に伝えよ」
「皆が定子を好んでおらぬことは知っておる」
「されど、后を二人立てるなぞ、受け入れられるものではない」そりゃそうだ
皇后はそもそも公的な地位なんだから、倫子も明子も両方妻にすればいいって言った詮子よりもありえないことを言ってる
「朕の后は定子一人である!」まあ帝が言うのはそういう意味ではなさそうだけど
戻ってきた行成がまだ廊下にいるうちに「いかがであった!」と呼びかける道長
そんな期待たっぷりな声出されても行成くん困る
廊下に出てきた
「お考えくださる、ご様子では、ございました」おいおいおい
「ああ。迷われるのは当然だ」「されどそこを押して何とか! 彰子様を中宮に立てる流れを作ってもらいたい」無茶を言ってるのは道長もわかってるのがまあ救いか
「心得ております」道長の役に立ちたいってことですかね…
一方の倫子
「彰子が帝の御心を捉え奉るには、どうしたらよいのでございましょう」おこころをとらえたてまつる
「そうねえ…」詮子に訊くんかい
いやまあ帝の母親だからなのだけど
夫の心は捉えられなかった詮子に…
「女院様。帝のお好きなものをお教えくださいませ」「お好きなお読み物、お遊びごとなど、ご存じであられましょう?」地雷原に踏み込んでいく倫子
「帝のお好きなもの…」「んー…」「よく知らない」
まだ「息子の好きなものを知らない自分」に気づいて愕然とする風ではないな
「あなたは子らの好きなものを…知っているの?」「勿論でございます」え
「田鶴は、体を動かすのが大好きでございます」
「妍子は、キラキラした華やかな装束や、遊び道具を好みます」派手好きだったっていう記録があるらしい
で、彰子に怒られたとか何とか
「せ君は、まだ小そうございますが、かけくらべが大好きでございます」お兄ちゃん似かな?
引きつった微笑を浮かべる詮子
詮子はたった一人の息子のこともわからないのに、倫子はすらすらと三人分も言いましたねえ
「勿論知ってますよ」なんて見せつけちゃってよかったんでしょうか倫子様…?
まあ倫子も彰子のことはわからないわけですが
さて彰子
「年ふれば、よはひは老いぬ、しかはあれど、花、をし見れば、物、思ひもなし」
読み聞かせている赤染衛門
「花、をし見れば」ってイントネーションそれであってる…?
「赤染衛門は、彰子の女房になっていた」内裏に上がっているのね
「このお歌は、女御様のご先祖の、藤原良房公のお歌にございます」
「良房公は権勢を誇る摂政であらせられましたが、歌詠みとしても、名手にございました」
歌の内容は説明してくれないらしい
ページをめくろうとしたところに「帝のお渡りにございます」
本を閉じて彰子の左手へ引く赤染衛門
他の女房も
女房に先導されて帝
自分の席に座ったまま頭を下げて待つ彰子
帝をどこに座らせる気ですか
帝を横目で?見上げる衛門
帝が御簾の向こうで立ち止まったので、あっそうかと気づいたのか動きかける彰子
「よい」座り直す
「今日は、寒いのう」「…はい」「暖かくして過ごせよ」「…はい」
御簾をくぐって入ってきた「今日はそなたに、朕の笛を聞かせたい」「…はい」
帝、友好的にしてはくれる
衛門が冷や冷やしてそうだ
柱に寄りかかって笛を吹き始める帝
彰子、耳を傾けて聴いている?
俯いてるだけかな?
帝、彰子の方を見て吹くのをやめた
庭の方を見てたのかと思った
「そなたはなぜ、朕を見ないのだ?」
無言
「こちらを向いて聴いておくれ」
俯いちゃった
衛門はらはら「女御様、お答えを」
「笛は、聴くもので。見るものではございませぬ」
栄花物語にあるエピソードらしい
そこまで読んでないや
目を剥く衛門
「これは…やられてしまったな」大人な帝
彰子を少しみつめて
「彰子。そなたは中宮になりたいのか?」
彰子、ちょっと帝の方を向いた?
歩み寄りながら「左大臣はそなたが中宮になることを望んでおる」「そなたはどうなのだ?」
「仰せのままに」
「誰の仰せのままだ」
間があって
「仰せのままに」
目を閉じて頭の痛そうな衛門
やっぱり「あさきゆめみし」の女三宮じゃないか
「彰子には…己というものがない」「少し…可哀そうになった」おっいい方に出てる
帝が話してる相手は行成か
「朕も、女院様の…言いなりで、育ったゆえ」「我が身を見るような心持ちになった」
前回の吐露がここで効いてくる
「朕にとっていとしきおなごは定子だけである」勿論ここは譲れないのだが
「されど…彰子を形の上で后にしてやってもよいのやもしれぬ」
立っていこうとして、止まる「朕も…左大臣と争うのはつらいゆえ」
この「つらい」はどう受け取ったらいいかな
政治上の関係だけじゃなくて、気持ちの上でも頼りたい、のかな?
「彰子様を、中宮にしてもよいと、はっきり、仰せになりました」道長に報告
その後ろに「のやもしれぬ」って付きましたけど?
嬉しそうだー行成
「よくぞ…」机の向こうから出てきた「帝のお気持ちを動かしてくれた。礼を言う」頭を下げる
「勿体ないお言葉にございます」
「四条宮で学んでいた頃より、そなたはいつも俺にさりげなく力を貸してくれた」「今日(こんにち)までの恩。決して忘れぬ」
手を取る
「そなたの立身は。勿論この俺が」「そなたの子らの立身は。俺の子らが請け合う」
お、確か出典のあるやつ
「子供たちも」っていうのがポイント高いんだろうな
その流れで倒れる道長
「道長様!」抱き留めるというか、あの角度で落ちてきたらああなるか
「誰も呼ぶな! …大事ない!」
行成、痛々しそうというか何というか
赤ちゃんを抱っこして歩き回っているまひろ
「王戎、簡要。裴楷、清通。孔明、臥龍…」あんたねえ
しっかり赤ちゃんに語りかけてる
外は雪
と思ったら降り出したところらしく、いとさんが慌てて洗濯物を取り込みに
乙丸も何かやりに行った
あささん、思いきって「お方様…さすがにそれは…まだ早いと存じますが」
「いいのよ。子守歌代わりに聞いていれば、いつの間にか覚えてしまうもの」撃沈
為時のせいだぞ
「はあ…姫様でございますけどね…」女が漢文を覚えてもねえ、というのが当時の常識
「学問のおもしろさのわかる姫になってほしいの」
「ほしいのっ!」て感じ
いとさんが入ってきた「学問もさりながら、そろそろ名が欲しいですけどね、姫様に」
いとさんは本当にこういう実際的なことを言う役回りだなあ
「名は殿がお帰りになってから付けていただこうと思って」
笑顔でそういうことを言えるようになったのね
「さようでございましたか。それは余計なことを」にこにこ
平和な風景だ
赤ちゃんに向かって「もう一度最初からね。王戎、簡要…」
まさかそんなことを語り聞かせているとは思っていなかっただろういとさん
長保2/1000年
ジャスト1000年
最近、各回の最初の方では年の表示が出てきてない気がする
年が変わったときだけ出てるような
「年も明けた。女御彰子様を中宮に成し奉る」
晴明を呼んでる
もちろん須麻流もいる
また部屋が暗いな
「正式な詔が下りる前に、立后によき日を決めておきたい。頼んだぞ、晴明」
「藤壺の女御様、中宮ご立后の日は、2月25日でございます」予言みたいな言い方しますね?
「こうなることはわかっておりましたので、先に占っておきました」まあ自分で勧めたんだしね
「おーお。既にそこまで」「国家安寧のために、先を読むのが、陰陽師の仕事でございますれば」もっとかなり直接的にコントロールしてませんか晴明さん
日記を書く道長
外は雪
蔀戸?の下側を閉めてる
「雪が大いに降った。一尺二、三寸ほど積もった。晴明を召して、立后の雑事などを勘申させた。女院様に献上することとする。晴明が申して言ったことには…」
「まだ詔は下りてはおらぬ」思い直して、太い筆で塗り潰す
おーこれは御堂関白記に実際にある記述だぞ(塗り潰したところも含めて)
歴史ファンサービス?
帝に呼ばれてきた行成「お呼びで、ございますか?」
「彰子の立后のことだが」「まだ心が決まらぬ」
何ですって…? という感じの行成くん
「くれぐれも公にすることになきよう、よしなに取り計らってくれ」
「誰かの口から聞けば、定子が傷つく」「それを思うと耐えられぬ」まあうんそれはね…
帝が心を決めてさっさと定子に打ち明ければその点は片づくんだけども
帝はけっこう行成に甘えてる感じがする
行成は有能だったので、蔵人頭として重宝がられてなかなか出世させてもらえなかったらしいけど、このドラマの行成は、帝が甘えられる相手だったからっていうのもありそう
行成、唾を?んで「恐れながら。お上はお上にあらせられまする」
目を上げて「一天万乗の君たる帝が、下々の者と同じ心持ちで妻を思うことなぞ、あってはなりませぬ」
つらい
好きで帝になったわけじゃないけど、定子が妻になったのは帝になったからだしなあ…
花山天皇は?
あってはならんから退位に追い込まれたのか←
「大原野社の祭祀は代々、藤原より出でたる皇后が、神事を勤める習わしにございます」
まあこの習わし自体が藤原氏の公私混同っぽいんだけども
「されど、中宮様がご出家なさって以来、神事をお勤めになるお后がおられませぬ」
そういう立場なのに出家しちゃったのは定子自身なので如何ともしがたい
この説得は史実というか記録に残ってるやつ
このままじゃ定子は給料泥棒だとまで言ったらしい
「なすべき神事がなされぬは神への非礼」
帝、御簾の向こうで俯きかけた?
「このところの大水、地震などの怪異は。神の祟りではないかとわたしは考えまする」
「左大臣様も。そのことを憂えて! 姫様を! 奉ったのだと存じます」
ここから帝が御簾越しじゃなくなる
「ここは一刻も早く! 女御、彰子様を中宮様と成し奉り、神事を第一にすべきでございます!」
「それがならなければ、世はますます荒れ果てましょう」
「何もかも。わかっておいででございましょう」
目が泳ぐ帝
「お上。どうか。お覚悟をお決めくださいませ」
俯いて顔を歪める帝、何か言おうとしたけど言えない感じか
「お上」
「一条天皇は、一帝二后を承諾した」「前代未聞のこの宣旨を聞いて、反発する公卿はいなかった」「あのご意見番の実資さえ、異を唱えなかったのである」
ナレーションまで実資のことをそんな風に
「お帰りなさいませ」勢揃い
前にいとさん、あささん
真ん中に乙丸
後ろにきぬさん、福丸
…福丸はこの家の何なんですか?
なんかなし崩しに
宣孝が帰ってきたのね
自分だけ顔を見せてから、その後でお土産を持った従者に登場させる演出家宣孝さん
「まあー!」喜ぶいとさんたち
お米とかかな
従者さんもなんかすごくにこにこしてる
お土産は他にもまだいろいろ続くようだ
中に入ってきた宣孝、ちょっと笑みが消えたかな?
まひろがどう出るかわからなかったからかしら?
赤ちゃんを抱いて笑顔で出てくるまひろ「お帰りなさいませ」
縁に座るまひろ、その横に腰かける宣孝
赤ちゃんを覗き込む「父上だぞ」さらっと
「何やら照れるのう」
「お勤めご苦労様でございました」
「まひろと姫に、土産をたくさん持って帰ってきたぞ」「そうだろうと思っておりました」「ハッハッハッハッハ、おまえには見透かされておるからのう」あれだけ毎回お土産連発してればね
「抱いてやってくださいませんか?」
抱き取る宣孝
「まあ、乳飲み子の扱いがお上手ですこと」冗談でこれを言えるとはまひろも強くなりましたな
「おまえより長く生きてきたからなあ」
「ハッハー、ずっと見ておれるのう、かわいくて」「まひろの機嫌のいいときの顔に似ておる」
「名をつけてやってくださいませ。殿がお帰りになるまでふたつきも、名無しでおりましたから」
わりとよくあることなのかと思ったら、やっぱり二ヶ月は長いらしい
出産から二ヶ月も帰ってこなかったのよ? という含みも…無いかな、この感じだと
「もう決めておる」「何と?」
「賢子じゃ」「……か、かたこ?」「『賢い子』と書く。まひろの子ゆえ、賢いことに間違いはない」
「ちやは」「まひろ」っていうネーミングの家で、「賢子」じゃすぐにはピンと来なかったのかな?
このドラマ、「○子」っていう名前は上流階級が使ってるような気がする
あ、漢字の名前をつけてくれたってことでもある?
「ありがとうございます。賢子…。(にこ)よい名でございます」
「よかった、よかった」「母上も気に入ってくれて、父もほっとしたぞー。賢子ぉ」
父だ父だと主張するからまひろがちょっと複雑そうにしてるじゃないですか
さて道長
「豊前より戻りました、山城守・藤原宣孝殿が、ご挨拶に参られております」恒方さん
「通せ」「馬を二匹、献上されております」「うん」
この馬二匹も記録に残ってたりするのかな
道長には馬がたくさん献上されていて、一方道長から他の人に馬がたくさん下賜されていて、道長が馬流通センター化していたとか何とかいう話を読んだことがある
宣孝を「おうおうおう」と言いながら迎える道長
なんか仲良さげではないか
意気揚々とやってくる宣孝さん「お久しぶりにございます」「宇佐八幡宮への奉幣使の務め、滞りなく果たし、無事、立ち帰りましてございます」
「ご苦労であった」「馬を二匹も献上してくれたそうだな。礼を言う」
「実は先日、子が生まれまして、恐れながらその喜びも込めてでございます」おう
「そうであったか。これまためでたい」道長、特に「エッ?」という顔はしないが
「初めてのおなごでございまして! もう可愛くてなりませぬ」普通に親馬鹿っぽい顔するな~
「うん。まだまだ仕事に精を出さねばならんな」「よろしくお引き立てのほど、願わしゅう、存じまする」「うん」
ねえ道長わかってる? わかってない? どっち?
夕方
「は~~~~~……」疲れている道長
ちょっと顔を覆って、目を上げた
これは…単に疲れてるの、それとも宣孝がにおわせたことを本当は察してるということなの…?
「彰子が立后の儀式のため、内裏を一旦退出した翌日、一条天皇は定子と皇子たちを、内裏に呼んだ」
皇子を自分で抱いている定子
右やや後ろを歩いている脩子をちょっと見返る
御簾の中
暗い!
「どういうおつもりで内裏にいらしたの?」「さいて~」「帝が敦康様のお顔をご覧になりたかったのよ」「どの面下げて恥知らず」
敦康親王の名前は初めて出たかな?
敦康親王を抱っこしてあやす帝
めっちゃ泣いてますやん
定子と微笑み合う
脩子は? と思ったら女房たちと一緒にちょっと離れてるや
「父であるぞ」
皇子を抱く帝をみつめる定子、目に焼きつけてるのかもしれない
その日の夕暮れ?
二人きり
「后を二人にすること。許せ」
無言の定子
「すまぬ」「お上」帝は抱き寄せようとしたのかな?
定子の両肩に手を置いたようだ
「わたしこそ。お上にお詫びせねばなりませぬ」「…ん?」促すように
「父が死に。母が死に。兄と弟が身を落とす中。わたしは我が家のことばかり考えておりました」
「お上のお苦しみよりも、己の苦しみに心が囚われておりました」
「どうか。わたしのことは気になさらず、彰子様を中宮になさいませ」「さすれば、お上のお立場も盤石となりましょう」
ジェローデル(違)
帝の手が定子の肩から落ちた
「そなたは…朕をいとおしく思うておらなかったのか」
「お慕いしております」
目を逸らして「ですがそもそも、わたしは家のために入内した身にございます。彰子様と変わりませぬ」
「これまでのことは…全て偽りであったのか?」なんでそうなるの?
無言
抱き寄せる「偽りでも構わぬ。朕はそなたを離さぬ」「お上…」
「人の思いと行いは、裏腹にございます」
「彰子様とて」「見えておるものだけが全てではございませぬ」
「どうか…」「彰子様とご一緒のときは、わたしのことはお考えになられませぬよう。どうか…」
この泣き声を聞けば、偽りなんかじゃなかったことはわかるね
再び抱き締める「定子…」「お上…」
「内裏では、彰子立后の儀が執り行われようとしていた」「前例なき、一帝二后の世の始まりである」
居並ぶ公卿
バックが白い!(雪で)
実資のこれは、祝詞かな?
「天皇(すめら)が~詔旨(おおみこと)らまと~勅(の)りたまふ~命(おおみこと)を」「親王(みこたち)、諸王(おおきみたち)、諸臣(おみたち)、百~官~人等(もものつかさのひとども)…」
狛犬…? 獅子? 二匹並んでるけど
赤い靴
冠をつけた彰子
その傍らに立つ道長、倫子
倫子も立ち会えるんだこれ
赤ちゃんを抱いてる明子「いずれこの子も、殿のお役に立ちますように、心して育てます」
ということは女の子か
明子の右に男の子が三人
大中小
「そのようなこと考えるな」「え?」
「入内して幸せなことなぞない。その子は、穏やかに生きた方がよい」あー…
「この子らも『蒙求』を諳んじることができるのでございますよ」
「さあ。父上の前で言ってごらんなさい」怖いよいきなり!
声を揃えて「王戎、簡要。裴楷、清通。孔明、臥龍。呂望、非熊。楊震、關西」
字幕によると厳君(いわぎみ)、苔君(こけぎみ)、は君
「『蒙求』か…」立ちながら「今度、ゆっっくり聞かせてくれ」ふう「父は疲れておるゆえ」
まあ本当に疲れてるだろうな
「どうかお許しを」「さあお下がりなさい」子供たちに厳しい声で言わんでも
「はい」って声が聞こえたのはは君か
微笑んで子供たちを見送る道長
「子供らのことに気を取られてしまい…」行こうとする道長に「横になられませ」
「よい。少しじっとしておれば治まる」三歩ぐらい歩いて崩れ落ちる!
「殿!」
まだ意識は失っていないようだけれど
夜
倫子「殿は今宵も高松殿か?」怖いって
「や…」「三日になるが、内裏に参られてはいないのか?」「その…」詰められてる百舌彦
三日になるの? 倒れてから?
答えそうにないからか行こうとする倫子「あぁお方様~…」
「お方様、お方様」女房がやってきた「高松殿より、ご使者でございます」
三日経ってから連絡が来たということ?
眠っている道長
少し下がって控えている明子
「土御門殿。北の方様にございます」女房が倫子を案内してきた
明子も「北の方」でいいんだ
明子には目もくれず道長の傍らに
倫子の手が道長の手に触れて、明子が手を引く
「殿」呼びかける倫子へと目を上げる明子
「殿」
ここで「お世話になります」
「とんでもないことでございます。薬師の話では…」「薬師の話は今そこで聞きました」ひぃ
「心の臓に乱れがあるそうですね」「…はい」
「殿…」耳元に口を近づけて「うちでお倒れになればよいのに」ひえぇえ
…まかり間違ってまひろの家とかで倒れなくてよかったね?
「でも大丈夫。あなたは死なないわ」
「このようなご容体では、動かしてはよくないと存じます」「どうぞ、我が夫を。こちらで看病願いますね」「承知いたしました。」
なんかもう道長の立場だと目を覚ましたくなくない…?
「道長の体調不良は、瞬く間に知れ渡った」
公卿たちひそひそ話
「ねえねえ。道長…死なないよね」一人座っている実資の右に、道綱がやってくる
「そのようなことがあれば、朝廷は大崩れにございます」「…そうなの?」わかっとらんかったんかい
「このたびの、一帝二后のこと、左大臣様は、やや強引ではありましたが…」「だよね」
「お心は、広くあらせられました」「だよね」
「右大臣様、内大臣様では頼りにならず」言ったな
「わたしならば…」「だよね」「わたしならば…」「だよね」
道綱を見る実資
うん、心ここにあらずだと思うよ
「虚室、重ねて、招き、尋ね。忘言、斷金、契る」
眠っている賢子を抱っこしながら巻物を広げているまひろ
呆れ顔のいとさんと…あささんは慣れたのかしら?
「英(はなぶさ)は、漢家(かんか)の、酒に、浮かべ。雪は…」
「お帰りなさいませ」福丸やきぬの声
宣孝が入ってきたので、中の三人も「お帰りなさいませ」
宣孝、固い顔でまひろを見下ろし、いとさんたちに目配せ
外す二人
「どうなされました?」ただならぬ空気を察するまひろ
まひろの前に座った
「言うべきか言わずにおくべきか迷ったが、知らせないのも悪いと思ったので言うことにする」
「左大臣様が高松殿で倒れられ。ご危篤だ」
まひろ、呆然
「余計なことを申したかのう」「いえ…」「お教えくださり、ありがとうございました」
しばしみつめて「できることは。我らにはないがのう」賢子に目をやる
出ていく宣孝
一人にしてあげた
夜、水面に映る月?
まひろ、縁に座っている?
こぼれる涙
「逝かないで…」
器に水が落ちるイメージ
眠っている道長
右の方から明かり?
また水滴のイメージ
目を開ける
めちゃ明るい
起き上がり、右手の庭の方を見やる
光り輝く庭!
光の中から兼家が呼びかけてきたりしないか、と思ったけど兼家は光の中にいないか←
また眠ろうとしたのかな?
道長の手を取る両手「戻ってきて」
まひろ
「まひろ…」
現実で目を開ける
暗い
明子が乗り出してくる「殿」「明子にございます」
道長、混乱
「ようございました…」とすがりつく明子
その背に手をやって
さっきのまひろの手を思い出したか
傘で顔をすごい隠されながら歩いてきてるのは何だろう…?
まだ病み上がりで日光がきついとか?
後ろの人が傘を引っ込めると道長
「お帰りなさいませ」土御門殿の人々が階段の先で一斉に平伏
真ん中に倫子
その向かって左に妍子
右にせ君、田鶴
せ君の後ろの後ろ辺りに百舌彦も
ややあって、階段を上っていく
なんかこれこそ死んだときのシチュエーションみたいだな
別に倫子たちは死んでないけど
見渡してもまひろはいませんよ?
倫子が代表して「ご快癒、祝着至極にございます」
妍子の横に赤ちゃんもいる
「皆にはいたく。心配をかけた」
「わたしどもは何もしておりませぬ。でも、必ずお帰りになられると、信じておりました」
「うん」
一方、布を水に浸して絞るききょう
定子に差し出す
「定子は、みたび身籠っていた」おう
乳母たちが脩子を遊ばせたり敦康を抱いたりしている
ききょうが渡した布で首を冷やす定子
「中宮様。こちら」黒い…折敷っていうんだっけ?
お菓子がのっている
「これは何?」「節句の頂き物で、青ざしという麦のお菓子でございます」
「これでしたら、少しは召し上がれるのではと思いまして…」
「ませごしは!?」と反射的に思ったものの、そんな解説がいることをやってる場合じゃないか
枕草子によると、このとき少納言は「頂き物」のことを「ませごし」と言った
「ませ垣(という種類の垣)を越えてきたもの」という意味で「ませごし」という言い方がある
マセガキ
「ませごし」が登場する、苦しい恋を詠んだ歌がある
つまり、少納言が「これは"ませごし"でございます」と言ったのは、「お苦しいでしょう」というメッセージを込めてのことだった
…という解説が必要な部分は省略して、「これなら食べられますか?」というわかりやすい気遣いに置き換えたと
「ありがとう少納言。そなたはいつも気が利くこと」
ペーパーナイフみたいなの(何だろう?)を取って、青ざしの下に敷いてあった紙を割く
副音声で「菓子を載せた懐紙」って言ってる
これが古典に何だかよく出てくる懐紙か
何か書きつけてききょうへ
「みな人の、花や蝶やといそぐ日も、我が心をば、君ぞ、知りける」
これは現代語訳がなくてもわりと分かりそう
「そなただけだ。わたしの思いを知ってくれているのは」帝もちょっとわかってないのよね
「長いこと、お仕えしておりますゆえ」
「いつまでも、わたしのそばにいておくれ」
「わたしこそ、末永くおそばに置いていただきたいと、いつもいつも念じております」
「そなたの恩に報いたいと、わたしもいつもいつも思っておる」
「いつもいつも。」と声を合わせて、二人で笑う
「少納言と話をしていたら、力が出てきた。青ざし、頂いてみる」
端っこをちょっとちぎって食べてみる
「おいしい。」
ほんと可愛いな役者さん…
朝方…なのかな?
薄暗い部屋で、座ったまま居眠りをしている隆家と、弓をびんっと鳴らして横に置く伊周
鳴弦の準備かと思ったけど、終わった後かな
誰か来たのに気づいて出ていく伊周、それで起きる隆家
「皇子様か?」あんたはまたそれか
おっそろしく不穏な顔をしたききょう、目を上げて、伏せる
「何だ?」察しの悪いやつだな!
閉め切った部屋へ飛んでいく伊周
一人横たわる定子
知ってた
よろよろと近づいて、枕元に膝をつく伊周
「定子は、その年の暮れ、姫皇子を出産し、世を去った」
「定子…」ちゃんと泣くんだな
ききょう、几帳に結びつけてある紙を発見
開いてみて、「伊周様。こちら…」
見て、定子の横に置く
「こんなにも…悲しい歌を…」
伊周、悲しみというか憎しみの表情
「全て…」「あいつのせいだ」
「あいつ?」
「左大臣だ!」いやあなたと詮子ですよ
部屋の外、柱を背にしている?隆家
「あいつが大事にしてるものを、これから俺が、ことごとく奪ってやる」
ききょうはどう思ったかな?
立ち去る隆家
伊周、絶叫
「よもすがら、契りしことを、忘れずば。恋ひむ涙の、色ぞ、ゆかしき」
帝、呆然
涙をこぼす
出産で死んだんなら半分はあなたのせいですけどね…
知らせを聞いて道長も呆然
まひろ、歩いてきた賢子を抱き留める
大きくなったねえ!
40分前は赤ちゃんだったのに!
まひろと宣孝の間を行ったり来たりさせてるらしい
今度は「来い来い来い~」とアピールしている宣孝の方へ
いとさん、あささん、後ろに福丸、きぬさん、乙丸
七人がかりであやされてるお姫様!