溶連菌感染後急性糸球体腎炎
【問診と身体所見】
2週前に扁桃炎,今朝からの浮腫,血尿,高血圧
【検査】
尿蛋白2+,尿沈渣に赤血球多数/1視野,赤血球円柱
CH50低補体血症
ASO高値(まれに正常範囲)
低補体血症は8週以内に正常に戻る。
補体低下遷延例は予後不良
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【治療】
経過観察
溶連菌感染後急性糸球体腎炎の急性期治療の原則は,対症療法での経過観察である.入院安静,食事療法(塩分・水分制限),利尿薬と降圧薬による浮腫と高血圧のコントロールを基本とする.ほとんどの症例は軽快する.
乏尿期には水分貯留を防止するため食塩を0g/日,水分摂取量を「不感蒸泄+前日の尿量」とする.