SpO2
PaO2 60Torr≒SpO2 90%
【仕組み】
●パルスオキシメーター
プローブを指先や耳などに付けて非侵襲的に脈拍数やSpO2をモニターするもので,発光部と受光部で構成されている.発光部から発せられた赤色光(660nm)と赤外光(940nm)を指先などに透過させ,受光部で測定する(スペクトロフォトメトリ).酸化ヘモグロビン(HbO2)は赤色光より赤外光を,還元ヘモグロビン(Hb)は赤外光より赤色光を強く吸収するという吸光度の違いを利用してSpO2を算出している.なお,パルスオキシメーターは拍動を感知するため,拍動のある動脈のSpO2を求めることができる(プレチスモグラフィ).
【低値となる病態】
1.静脈が拍動する病態(動脈血の吸光として誤測定する)
2.末梢動脈拍動の狭小化
循環血液量減少、ショック、寒冷、末梢血管収縮・狭窄・閉塞
3.HbO2との区別がつかない病態(RHO2と認識するため)
メトヘモロビン(MetHb)(HbO2よりも赤色光の吸光が多い)
【高値となる病態】
1.HbO2との区別がつかない病態
一酸化炭素ヘモグロビン(COHb)(HbO2よりも赤色光の吸光が少ない)
【その他、測定に影響を与える因子】
爪のマニキュア、高度の貧血・多血症、高ビリルビン血症、体動、血管内色素検査薬の使用(インドシアニングリーン(ICG)、メチレンブルー、インジゴカルミン)