CaとPの異常
#臨床推論 #内分泌疾患
#高Ca血症 #低Ca血症 #高P血症 #低P血症
副甲状腺、腎、骨、腸管、悪性腫瘍
https://scrapbox.io/files/681041a481ea4c0d5e24a719.jpg
高Ca血症ー高P血症
悪性腫瘍の骨転移、Multiple myeloma(多発性⾻髄腫)
不動(臥床状態の初期など)
Ca、Pの吸収増加
低Ca血症ー高P血症
副甲状腺機能低下症(特発性、偽性) 副甲状腺✖
慢性腎不全 CKD-MBD 腎臓✖
高Ca血症ー低P血症
原発性副甲状腺機能亢進症 副甲状腺↑↑↑
腫瘍随伴体液性高Ca血症 HHM(液性悪性腫瘍性高Ca血症)
家族性低Ca尿性高Ca血症
低Ca血症ー低P血症
吸収量症候群 腸管
ビタミンD欠乏症(くる病、骨軟化症) 腸管
尿細管性アシドーシス
腎臓(Caを再吸収し,Pを排出)と腸管(Ca・Pの両者を吸収)
副甲状腺ホルモンPTH(腎臓が主な作用部位)は,過剰で高Ca・低P血症を,欠乏ではその逆を呈する.
ビタミンD(腸管が主な作用部位)は,欠乏(ないし作用障害)するとCa・P吸収低下に起因する骨石灰化障害をきたす(小児ではくる病,成人では骨軟化症).
骨(骨細胞)で産生されるFGF23は,腎臓におけるP排出ホルモンである.これが腫瘍で異所性に産生されると,腎からPが過剰に排泄され,低P血症をきたすと同時に,骨石灰化が障害されるため骨軟化症をきたす(Tumor-Induced Osteomalacia:TIO)