肺炎
#呼吸器
【だれ】
COPD患者→インフルエンザ桿菌、モラクセラ・カタラーリス
【自覚症状】
呼吸器症状：咳嗽、喀痰、呼吸困難
全身症状：発熱、悪寒、頭痛、関節痛、全身倦怠感
【身体所見】
頻呼吸、頻脈、チアノーゼ、湿性ラ音
比較的徐脈：細胞内寄生菌感染症
【検査】
CXR：新たな浸潤影の出現
WBC上昇（左方移動）、CRP上昇、赤沈値亢進
喀痰グラム染色：明らかな原因菌確認できず→非定型肺炎
【分類】
＜原因微生物による分類＞喀痰、年齢60歳以下、咳嗽、聴診所見、WBC
細菌性肺炎：一般細菌感染
非定型肺炎：一般細菌以外の原因微生物の感染（マイコプラズマ、クラミドフィラ）→テトラサイクリン系、マクロライド系、ニューキノロン系
＜形態学的分類＞
肺胞性肺炎：肺実質（肺胞腔、肺胞上皮）の炎症
大葉性肺炎：肺炎球菌、クレブシエラ、レジオネラ肺炎
気管支肺炎：黄色ブドウ球菌、インフルエンザ菌
＜発症の場＞
市中肺炎 CAP→（広域）アンピシリン・スルバクタム（オグサワ）、セフトリアキソン
肺炎球菌、インフルエンザ菌、マイコプラズマ、肺炎クラミジア、モラクセラ・カタラリス
医療・介護関連肺炎 NHCAP　①長期療養施設入所者，②発症前90日以内退院者，③要介護者・身体障害者，④血管内治療通院者に生じた肺炎，といった4項目の特徴
院内肺炎 HAP　入院後48時間以降
耐性グラム陰性桿菌：緑膿菌、アシネトバクター、クレブシエラなど
耐性グラム陽性球菌：メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、ペニシリン耐性肺炎球菌→グリコペプチド系抗菌薬（バンコマイシン、テイコプラニン）
人工呼吸器関連肺炎：院内肺炎。入院中かつ人工呼吸器使用中に発生した肺炎。耐性グラム陰性桿菌などを治療対象としてカルバペネム系や抗緑膿菌作用をもつβ-ラクタム系薬を初期治療薬として選択
水に関する感染症：レジオネラ肺炎
＜いるところ＞
偏性細胞内寄生菌（宿主細胞内でしか増殖できない細菌）：クラミジア肺炎とリケッチア。細胞内移行性の悪いβ-ラクタム系が効かない
＜侵入形式＞病原体を肺胞領域への到達方法
直接体外から下気道に吸入されて生じるもの→両側肺や複数葉に同時多発に病変を形成する確率が高い
レジオネラ肺炎、マイコプラズマ（飛沫感染）
咽頭などに定着後吸飲されて生ずるもの
肺炎球菌、肺炎桿菌、黄色ブドウ球菌
間質性肺炎
クラミジア肺炎
慢性好酸球性肺炎
マイコプラズマ肺炎
【重症度分類】
■肺炎の重症度分類（A-DROP システム）（成人市中肺炎診療ガイドライン，2005）
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【治療判定】
体温、咳嗽、喀痰量、呼吸数の減少