マイコプラズマ肺炎
【だれ】
幼児期後半以降(特に学童期)に発生頻度が高い。
この時期の肺炎の主要な原因。
年長幼児~青年期の肺炎の原因として最多
飛沫感染
無症候保有者が想定されるが低い
ヒトヒト感染あり
【問診】
職場内での感染
【症状】
頑固な乾性咳嗽☆
【身体所見】
肺の聴診:明らかな副雑音を聴取しない☆
【検査】
血液検査:WBC(正常なことも)、CRP(細菌性肺炎としては、炎症所見が軽微)
血清補体価、咽頭ぬぐい液迅速検査(確定診断)
寒冷凝集素高値→マイコプラズマ肺炎、EBウイルス感染症で高値(抗体上昇は,発症から7~10日後に認められる)
喀痰検査で起炎菌同定できず(Gram染色で視認できない)
CXR:特有の所見なし。約半数は気管支肺炎像。一般に非定型肺炎の頻度は中葉・舌区に多い
【治療】抗菌薬が有効か無効かの判断は使用開始から3日目。解熱や炎症所見の改善がみられない場合は無効と判断し、別の起炎菌を考える
テトラサイクリン系:効果が高い。ただし、Caと結合し、骨・歯牙の発育障害、黄染をきたすので、妊婦・授乳婦には投与しない。肝機能障害に注意。ミノサイクリン ※マクロライド系抗菌薬耐性のマイコプラズマが増加。→ミノサイクリン。レボフロキサシン