没入できるvirtualな時空間軸の話
他人に伝える為の文章
文章の具材
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(主語のでかい抽象的な話ですが、気が向いたら読んでください)
現状、人々が体験する現実において「物理時間」が支配的です
物理時間には良い点もあります
元から自然に存在する
みんな従っているので同期的コミュニケーションが取れる
時計を使えば簡単に定量的な計測ができる
物理法則を数学でシンプルに記述できる
ただ、物理時間には不便な制約が多いです
一方向に進みつづける
進む速度が一定(ここでいう速度は、「他者にとっての物理時間」と比較した時の速度)
時間軸上の移動が自由にできない
寝坊をすると怒られるのも、赤信号で止まらないといけないのも、ターン制コミュニケーションが大変なのも、学校の授業で一時停止ができないのも、全部物理時間の制約のせいです(?)
そこで、物理時間以外の選択肢として、多様な「バーチャル時間」が考えられます
バーチャル時間の例
Youtube動画をみている時の、再生位置の時間 (0:00→0:30→1:00→...)
本や漫画を読んでいる時のページ数 (1p→5p→10p→...)
小説や映画などの、物語の世界の時間 (1日目の話→2日目の話→3日目の話→...)
Twitterの時系列順タイムラインの時間 (1時間前のTL→40分前のTL→20分前のTL→...)
ニコニコ動画の再生位置の時間 (0:00のコメント→0:30のコメント→1:00のコメント→...)
時系列順に展示が並んだ博物館の時間 (江戸の展示→明治の展示→大正の展示→...)
空を見て認識する時間 (日の出→日の入り→日の出→...)
バーチャル時間は、物理時間の様に連続的, 定量的であるとは限らない
ただ、「軸」である為には順番がある必要がある
https://gyazo.com/c380286e8d2f2ee6138f941ac4c84e79
なぜこれらがバーチャル時間(=本質的に時間)であると言えるのかというと、
「時間」の本質は 「没入できる事」だから(たぶん)
自分が時間軸上の一点に居るというビリーバビリティを保るのであれば、それは時間であると言えると思います 複数のバーチャル時間へ没入することもあります
(物理時間∈バーチャル時間)
複数の時間に没入する例
映画館で映画を見ているときは、「物語世界の時間」に没入している
(相対的に「物理時間」の没入度が下がるが、全く没入していないわけでは無い)
小説を読んでいる時には、「物理時間」「ページ数の時間」「物語世界の時間」などの様々な時間に没入している
ゆったり読んでいる場合は、「物語世界の時間」の没入度が高くなる
急いで時間内に読み切らないといけないような場合には、「物理時間」「ページ数の時間」の没入度が高くなる
TwitterのTLを時系列順に読んでいる時には、現実時間より少し昔の「TLの時間」に没入している
http://www.rakudo.io/blog/wp-content/uploads/2019/11/VRARMR%E6%AF%94%E8%BC%83%E5%9B%B3.png
既にさまざまなバーチャル時間は存在しますが、多くの場合は物理時間と比べると没入度が低い存在に留まっています。
バーチャル時間への没入度には、以下のような要素が関わってくると考えられます(仮説)
どれだけ意識や感覚をカバーできるか
他者と時間を共有しているような感覚がどれだけあるか(Ex: Kineto)
時間軸の上の環境とのインタラクション(入出力?)がどれだけあるか
バーチャル時間とバーチャル空間は、「没入できる軸」として一般化できます。(仮説)
物理時間と物理空間ははっきりと異なるものですが、バーチャル時間とバーチャル空間の違いは曖昧です。
両者とも「没入できる軸」であり、バーチャル空間とバーチャル時間に明確な線引きはできないと言えます。
時間軸とも空間軸とも取れる例
物理時間の力が弱まり、バーチャル時間の存在感が高まれば、今まで物理時間の制約によって出来なかった様々な体験が可能になります
速度変化(他の時間軸と比べた速度)
負の速度(逆方向)にも
逆に、今まで速度が異なっていたバーチャル時間同士を同じ速度にする
自由な移動
空間を歩く様に時間軸を移動
物理時間軸と物理空間軸の間で起きている現象(万有引力)を、バーチャル時間軸同士で再現(弾性同期)
分身
時間軸上の複数の点に同時に自己を置く(ここでいう「同時」は物理時間に限らず)
(言い換えると、時間軸を二つに分岐させる)
ループ