ディベートはポケモンバトルだ!
ディベートの試合は、ポケモンバトルやカードのデュエルに似ています。
ディベートは2チームに分かれて戦います。まあ大抵のゲームは2チームに分かれるんですけどね。ディベートでは、肯定側と否定側とに分かれて戦います。
そして、肯定側は2つのメリットを、否定側は2つのデメリットを操ります。このメリット・デメリットの個体値が勝敗を大きく左右します。
そして、ターン制。肯定側と否定側の話す順番と時間はきっちり決まっています。二つのチームは交互に話をするようになっています。
大会によって、順番や時間が違うこともありますが、基本的には立論と反駁、そして再反駁または第二反駁の順番です。質疑やまとめというターンがあるものもありますけど。
最初のターン、立論では、論題によって発生するメリット・デメリットを説明します。これはポケモン召喚みたいなもので、この時点ではまだ戦いは始まらない。「行け、メリット1」「ピッカー」みたいな感じです。
質疑がある場合は、立論に続けて行われます。これは索敵と考えるとわかりやすいです。聞き逃したところや気になるところを質問で確認します。上級者のディベートでは、相手に罠を仕掛けるといった高級テクニックが使われることもあります。
その次が反駁。ここでやっと攻撃が始まります。「肯定側の言うメリットは成立しない」とか「否定側の言うデメリットはごくわずかだ」というように、とにかく相手の弱点を突いて、HPを減らしていきます。
反駁の次は再反駁です。簡単に言うと「相手の反駁は間違っている」ことを証明します。「キズぐすり」を使ってHPを回復するイメージです。
最後は「まとめ」です。まとめの役割は二つ。論点の整理と勝利宣言です。
論点の整理では、肯定側・否定側のこれまでの主張を流れに沿って説明し直します。
勝利宣言では、肯定側のメリットの大きさ・否定側のデメリットの大きさを比較すると、うちの方が大きい、ということを審判にアピールします。勝敗を決めるのは審判ですから、審判がわかりやすいように説明することが大事です。