HPと防御力
〜 どちらを優先的に高めるべきか、あるいはバランスを取るのが良いのか 〜
単に強くなりたいだけの人は計算式を理解する必要はないが、HPと防御力の強化方針について考えるためには、防御力によってダメージをどれだけ軽減できるのかを定量的に理解する必要があるので、興味がある方は防御力によるダメージ軽減効果を参考にしてほしい。 分かりやすくするために、攻撃を受ける前のHPに対して、10,000のダメージを相手が発出した場合に、防御力によるダメージ軽減効果によって、元のHPの何%のダメージを受けることになるかを可視化したものが下記のチャートである。
チャート中の曲線は、HPに対するダメージ量(=HP減少量)の割合が、50%、40%,、30%、20%、10%を実線で、20%以下については2%おきに一点鎖線で示している。
https://gyazo.com/ee0e58e6bd210d7bac166d7c47415fd7
このチャートで直感的に分かることを整理すると下記のようになる。
耐久性(ダメージを低く抑える性能)を高めるためには、HPだけを高めたり、防御力を高めたりするのは効率が悪く、バランスよく高めた方が良い。(ただし、その比率についてはより深い考察が必要・・・後述)
さて、上記のことをさらに定量的に理解するため、実際の英雄のデータをプロットしてみる。典型的な例として、HPの基礎値が高いマウンテンキングと、防御力の基礎値が高いクリスク・ザ・アグレスを上記のチャートにプロットすると下図のようになる。 https://gyazo.com/15826409ed7e5ad1fd4a5484fc0b13e8
装備(遺物&装飾品)によってHPと防御力をどのように高めると、結果として耐久性がどれだけ上がるかを比較するため、下記の条件でのシミュレーション結果もプロットしている。
①HPを+150%,、DEFを+50%
②HPを+100%、DEFを+100%
③HPを+50%、DEFを+150%
【注】
装備におけるHP%やDEF%はどちらも同じ範囲(★5装備で8〜50%、★6装備で10〜60%)である。また、ヘルメットとシールド(遺物)のメインステータスは、HPについては最大4,080、DEFについては最大265である。したがって、HPか防御力のいずれかの値を高めやすいわけではないため、ここでは同等に扱う。
さて、このチャートを作成する前は、防御力の基礎値(ベース値)が高く、HPはそれほどでもない英雄の場合、防御力%が高い装備によってできるだけHPを高める方が耐久性が高まると予測していたが、そうではなかった。
チャート中にも記述しているように、マウンテンキングの場合もクリスクの場合も、いずれもHPを優先的に上げた方が耐久性が高まるということが分かる。
マウンテンキングはもともとダメージもHP&ATK依存なので良いが、クリスクのようにダメージがDEF依存の場合は、防御力を優先的に高めた方がダメージ量が増える。しかし、(この英雄の使い方次第ではあるが)防御型の英雄の耐久力を下げる結果になるのは本末転倒かもしれない。
このチャートが示していることは、耐久力を上げるためには、HPと防御力をバランスよく高める必要があるが、HPをより優先的に高めた方が耐久性が高い英雄になるということである。
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最終更新日:2022-01-28