「目的目標手段」に対する合意形成
中心の「主体的な学び」の上には「目的・目標・手段」という3つの項目があります。目的とは「目標の先にあるゴール」目標とは「目的に向かうためにひとまず目指すべき場所」手段とは「目的、目標状態に向かうために、どのような方法を取りうるのかという情報」です。 学習活動を設計するときこの「目的・目標・手段」の3点を指導者と学習者の間でシェアすることが最も大切だと思っています。これらに対する合意が形成されていないと、学習者は主体的に学習に取り組む態度を表すことができません。
活動のゴール(目的)が見えなかったり、そこに魅力を感じなかったりすば意欲はわかないし、ゴールに魅力を感じて意欲が出たところで、すぐにそこに到達できるわけではないので、「実際に、今から目指すことができる場所(目標)」が見えなければ動き出せない。またそのために用いうる手段が使いにくかったり、有効性が感じられなかったりすれば、せっかくわいたやる気も失ってしまいます。
だから、学習活動を設計するときには「目的・目標・手段」の3点を指導者と学習者の間でシェアすることが最も大切だと思うのです。私は、以上のポイントを短くまとめて「目的は魅力的に、目標は具体的に、手段は柔軟に」と言っています。 本書で提案する3点の具体的な内容は、モデルを概観した後、詳しく説明していきます。
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