3.接面:契約と交渉
企画構想におけるテーマ設定とコンセプトの筋が良ければ、価値創造は楽である。
なぜなら、人の無償の協力を得られるからである。
しかしまぁ、そんな都合の良い話は、そうそう転がっていない。
だから、人が人を動かすにあたっては、経済原理を媒介とするのが通常である。
共感させずに人が人を動かすとき、その最も強制的な形態を、暴力を必要と呼ぶ。
そして、生産を強制し、果実をむしりとる行為のことを、搾取と呼ぶ。
人間が人間の尊厳を維持する唯一の原理が、等価交換である。
理念として正しいが、それはたやすいことではない。
社会に公正さや、自由と平等をもたらすためには、法というものを、深く深く、洞察せねばならない。
価値創造者とは、既成の概念を更新する存在である。
それは一見反社会的な行いに見えるし、実際、そんな側面もある。
とはいえ、それを実現する過程において、常識的なものを理解することは、むしろ必須である。
いやむしろ、常識と非常識の二者を考えることそのもの自体が、価値創造における重要なアジェンダなのである。
その参考書籍が、以下である。
利益が見える戦略MQ会計(西 順一郎、宇野 寛、米津 晋次)
先生!バナナはおやつに含まれますか?(中野 友貴)
法哲学入門(長尾 龍一)
ヴェニスの商人の資本論(岩井 克人)
ホンダ商法の秘密―壮絶藤沢武夫語録 -(三島 豊成)
ロックで独立する方法(忌野 清志郎)