『読めば分かるは当たり前?』
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はじめに
1. 読解力は身につくのか
2. そもそも読解力とはなんなのか
第一章 三つの読解
1. 表象構築の読解力
読んで理解すること: 23
文章として自分たちの外に置かれている世界を自分の頭の中に再現すること
表象構築
1.1 二種類の表象構築
テキストベース
書いてある内容が整理されている
状況モデル
キンチの例文
赤ん坊が中隔欠損症をもっていると、血液から十分に二酸化炭素を除去することができない。そのため、中隔欠損症の赤ん坊の血液は黒ずんている。
1.2 状況モデルは必要か
状況モデルは内化されているので呼び出しやすい
2. 三種類の読解の目的地
2.1 心を動かす読解
2.2 批判的読解
3. 三つの目的地を目指して
第二章 読んで理解するための心の「道具」
1. 「心のメモ帳」ワーキングメモリ
2. スキーマ
状況モデルの構築を省力化するための機能
経験や知識から構築される
3. 読解で使われる“心のメモ帳”と“フィルター”
第三章 文字を読むのは簡単か
1. 線から文字への自動変換
2. 文字を読めるのは当たり前か
2.1 教育の必要性
2.2 発達性ディスレクシア
3. 文字を読めないことによって生じるつまずき
4. 解決は可能か
第四章 単語を知っているということ──ボキャブラリー
1. 単語を知らないことはどのくらい問題か
知らない単語が10%程度出てくる文章は理解が難しい
2. 三種類の語彙
日常語彙
専門語彙
学習語彙
3. 知っている単語を増やすには
4. 適切な意味を選ぶ
5. 語彙と読解
第五章 文の意味を読み解く
1. 文をどのように「見ている」か
2. 統語の基本―語順
3. ヒューリスティックを用いた意味理解
理解にかかるコストをスキーマを利用して省力化する
4. 複雑な文の意味を理解する
5. 文の外の情報を用いた推論
6. 教科書は案外難しい
第六章 文章全体を把握する
1. 命題と命題をつなげる
読解の原則に従った修正で、専門家の直感による修正と同程度の効果が得られた
2. 命題を整理する
マクロ規則
3. トップダウンのプロセス
3.1 範囲を絞って考える
3.2 “先行オーガナイザー”の効果
4. 文章のジャンルによる違いー物語のほうが読みやすいのはなぜか
5. 読み上げることと分かることの差
第七章 表象構築のために何ができるか
1. 文章の要因、読み手の要因
2. 読解能力とはなにか──読解のスキルと方略
3. 読解方略を身につける
3.1 どのような方略があるか知る
理解補償方略
意味明確化
内容学習方略
要点把握
質問生成
記憶
理解深化方略
構造注目
既有知識活用
3.2 使ってみる
第八章 心を動かす読解
1. 心を動かす読解に正解はあるのか
2. 物語への旅
3. 物語が人を変える
4. 作戦としての物語説得
5. 自分の枠を広げる力としての読解力
第九章 状況モデルの批判とアップデート
1. 「わからないことがわかる」―メタ認知
1.1 メタ認知の働き
1.2 批判的読解におけるメタ認知
2. 間違った知識を修正する
3. 誤情報に対抗するためにできること
4. 持っている枠を超える力としての読解力
第一〇章 おわりに──読解力の地図は描けたか
1. もっと知りたい人へ
2. 最後にひとこと……