ヘレディタリー/継承
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ミッドサマーは観たけどこれは観ておらず、よく話題になるが怖いから観てなかったんだけど、セブンを観た後で気が大きくなってて「今ならいける気がする...!!!!!」と思ったのでU-NEXTで観た。三宅隆太さんがいつかのポッドキャストで「映画史上最も怖いと思う」って言ってたのが印象的でめちゃくちゃビビってたけど、いけました。怖かったけど。ミッドサマーのほうが怖かったな!!自分、オカルト、超常現象が登場すると途端に笑いとユーモアが優位になる気がする。本作はアニー家でコップが動いたあたりで緊張の糸が解けたというか、「なーんだ、やっぱり超常現象か、なら安心だ(?)」という気持ちになった。ジョーンズさんちでコップが動いたあたりでは、二人の主観というか「信用できない語り手」メソッドありえるな、と思って油断ならなかったけど、さすがに「信仰者1人+疑義を持っている人2人」の組み合わせでそのメソッドは使ってこないだろう、よってこれはマジで超常現象が起こっている、みたいなロジック。今思えばあれもアニーの主観とか、物音みたいなこともありえるか。すごくローズマリーの赤ちゃんを思いだしたし、わりと前半のホラーの雰囲気での食卓はどうしたって悪魔のいけにえを想起してしまうな、罪な作品だ、悪魔のいけにえ。「小次郎、見切ったり」のコーナーがあれば是非投稿したいんだけど、「つけ麺って、要は甘みですよね?」みたいなネタで、「アリ・アスターって、要は音響演出ですよね?」っていう気持ちが強い。それぐらいの音響のやだみ。「コッ」っていうのはやっちゃうだろうな、観た人同士だったらすごく面白がれるネタ、暗闇で「コッ」。 『ヘレディタリー/継承』(ヘレディタリー/けいしょう、Hereditary)は、2018年のアメリカ合衆国のホラー映画。監督はアリ・アスター、主演はトニ・コレットが務めた。なお、本作はアスターの長編映画監督デビュー作である。 本作はサンダンス映画祭でプレミア上映された直後から絶賛されており、「直近50年のホラー映画の中の最高傑作」「21世紀最高のホラー映画」と評されている。 製作
2017年2月、本作の主要撮影がユタ州で始まった。 トラブル
2018年4月、オーストラリア西部のパースの映画館で『ピーターラビット』(PG指定)が上映された際、R指定を受けている本作の予告編が誤って流されるというトラブルがあった。家族連れで賑わっていた室内は一時騒然とし、少なくとも40人の子供が予告編を視聴してしまった。 R指定だったんだ、U-NEXTで観る前に一応心の準備として確認したら、ミッドサマーはR15で、本作は特になにもなかった気がする(それが背中を押したというのもある)。国による違いかな。本作にはエロはないからな。
公開・興行収入
本作は『オーシャンズ8』及び『ホテル・アルテミス 〜犯罪者専門闇病院〜』と同じ週に封切られ、公開初週末に1200万ドル前後を稼ぎ出すと予想されていたが、実際の数字はそれを上回った。2018年6月8日、本作は全米2,964館で封切られ、公開初週末に1357万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場4位となった。この数字はA24が配給を行った作品としては過去最高のものである。 2018年12月21日、TOHOシネマズ新宿で本作の絶叫上映(応援上映の一種)が開催された。通常、絶叫上映ではホラーシーンで観客が叫び声を上げるが、本作の上映時には叫び声がラスト付近まで一切上がらなかったという。企画側からは「誰にも気兼ねなく声を出して怖がって良いという企画だったが、映画の恐ろしさに叫ぶどころでは無かった様子」としており、「完敗しました」と話している。
評価
本作は批評家から絶賛されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには257件のレビューがあり、批評家支持率は89%、平均点は10点満点で8.2点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『ヘレディタリー/継承』はその古めかしい舞台設定を凄惨なホラー映画のフレームワークとして活用している。凍てつくほどの恐怖はエンドクレジット終了後も消えてくれない。」となっている。また、Metacriticには42件のレビューがあり、加重平均値は87/100となっている。なお、本作のCinemaScoreはD+となっている。
『ローリング・ストーン』のピーター・トラヴァースは本作に4つ星評価で3つ星半を与え、「2018年で最も怖い映画」「キャリアの集大成とも言うべき演技を披露したコレットは、アニーの肉体と精神の分離へと観客を没入させ、観客に残っている度胸の類いの一切を破壊する。コレットの一世一代の演技は一晩寝たくらいでは忘れ去ることができないほどの刺激に満ちあふれている。もっとも、忘れ去ろうとする前に、観客は全身の血が沸き立たんばかりに叫び出すだろうが。」と評している。 「A.V.クラブ(英語版)」のA・A・ダウドは本作にA-評価を下し、「そのシリアスさと身の毛もよだつほどの技巧のお陰で、『ヘレディタリー』は傑作ホラー映画の系譜に属す作品となった。その系譜はアメリカ産ホラー映画の試金石の山、つまり、『ローズマリーの赤ちゃん』や『エクソシスト』のような邪悪な時代精神を反映した古典的名作にまで遡るものである。驚くべきことに、この作品はアリ・アスターの監督・脚本家デビュー作である。これは恵まれたことである。」と述べている。 脚本 アリ・アスター
製作会社 A24
配給 アメリカ合衆国の旗 A24
日本の旗 ファントム・フィルム
公開 アメリカ合衆国の旗 2018年6月8日
日本の旗 2018年11月30日
上映時間 127分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $10,000,000
興行収入 アメリカ合衆国の旗カナダの旗 $44,069,456
世界の旗 $81,263,489
日本の旗 1.3億円