パスト ライブス/再会
https://gyazo.com/725d6c48d72f899c87bfbd5fc450eb9c
「恋愛についての映画、人生の有限性についての映画」(by 宇多丸)ということで、絶対好きなやつということが確定していたので観に行った。TOHOシネマズ日比谷。良すぎた。 泣いた、泣かなかった、という話がありますが、自分は12年前、24歳の二人がSkypeでやりとりしてる日々の なかでナヨンが「もう連絡とるのやめましょう」というシーン、そこでもう泣いてた。100分の映画の、多分4,50分あたり。マジの恋愛脳かも。恋リアとか見たら意外と楽しめるのかも。あのへんのシーン、ナヨンが使ってるMacBook Airの当時のやつの感じとか、あれはどういう保全の仕方をされてるんだろう。late 2011 モデルみたいな雰囲気のMacBook Air。映画とか撮る用に、MacやThinkpadの全モデルを動作する状態で保全している団体とかがあるんだろうか?そこに感動した。Skypeとか、今もあの音なるのか?呼び出し音、「トゥントゥーントゥー‐‐‐ん、トゥントゥーン....」、Facebookも2012年のインターフェース、あれをカスタムCSSとかで再現する仕事があるんだろうか?俺にやらせてください。
そういう話はまあいいんだけど、ふと、観てる途中で、あーー、俺はこういう気持ちになるために生きてるのかもしれないなー、という気がした。生き続ける意味ってマジでわかんなくて、この映画みる前とか、つまらない映画を途中で観るのやめる能力が、損切りが最も大事な投資家に必要みたいなXのバズりポストをみたりしていて、世の中の優秀なトレーダーさんたちが人生を損切りしない理由を教えて欲しい(反語)と切実に思っていたが、パストライブス、ラ・ラ・ランド、ちょっと思い出しただけ、花束みたいな恋をした、みたいな、出会い、別れ、タラレバ、そういったものを語った映画を観ているとき、観終わったときの感じ、振り返っている今、こういう感じの胸のキュンキュンする感じを死んだら味わえなくなるって思うと死にたくない、長生きしたいって思う。 これについて話してるポッドキャストを聴き漁ったけど、ニューヨークで再会して船に乗るときのヘソンの「今は何の賞が取りたいの?」っていうセリフについて。それを「ヘソンがナヨンに対して過去の思い出に囚われすぎていて、幻想を抱きすぎている」みたいな、ヘソンがイノセント過ぎてキモい(意訳)っていう言説をいくつか聞いたけど、さすがにあれはジョークとかいじりじゃんと思った。キャスティングが良いとよく言われていて、自分もそう思うけど、ヘソンの役者さんはちょっとナイーブ、繊細、先進的すぎるかも、もうちょっとホモソ感が前面に出る感じの人だったらどうなるんだろうっていうのも興味がある。「Korean Korean」という感じがあんまりしなかった。
一個めちゃ気になったのは、3人でパスタ食べに行ったときの並び。4人席を3人で使うときはいつだってフォーメーションを気にせずにはいられないわけだが、「夫婦+妻の初恋の彼」の3人で食べに行ったときは、
https://gyazo.com/89af78dd79d618291503d2bfbaa8c3d4
こうなるのが普通と思う。ヘソンとナヨン(つま)が隣同士で、夫がソロで向かいに座るっていうフォーメーションはありえない。
https://gyazo.com/d09a8cc59bd4e50bcdf5ea85416228d5
https://open.spotify.com/episode/29FBEbRaiiWziMwN9b9eVd?si=39a58617e81c4d72
一番深くてなるほどなって思ったのは、まだ観てない玉置周啓サンの金言たち↑。おもしろすぎるw
これだけきいたはるひ.iconうけるはるひ.icon
しょうがないこともあるよっていうマイナスの言い方じゃなくて、今、私とあなたは交わることができない状況下にあるけれども、それは今生における「ご縁」の問題であって、ていう話になった途端に「ご縁」という言葉を媒介して、来世や前世ではあり得たかもという想像が膨らむことによって、少しでも心が安らぐような効果。そういうものを持たせるために「イニョン」という言葉を使ったんじゃないかって思えてくるよね。
(20:10辺り)
「縁」の話ってこういう(ポッドキャストの)中だから喋ってられるけど、普通は結構どうでもよがられるじゃん?「縁」の話。「坊さんの説教かよ」みたいな話でさ。喋れば喋るほど取りこぼすってキミ(TaiTan)が言いかけてたけどまさにそうで、映画みたいな体験、とか実体験で出くわすとかしない限り、「縁」がどうとか「イニョン」的なものに触れることってできないんだよな。だから映画で観る価値があるって思ったし、説明聞いてても、最後のバーでの展開とかも映像で観たらたまんないんだろうなって思うしね。
(25:55辺り)
サンダンス映画祭に2023年1月21日公開され、アメリカ全国にて6月2日公開された。日本では2024年4月5日公開予定。 パスト ライブス/再会
Past Lives
監督 セリーン・ソン(英語版)
脚本 セリーン・ソン
公開 アメリカ合衆国の旗 2023年1月21日(SFF) アメリカ合衆国の旗 2023年6月2日
中華民国の旗 2023年8月4日
香港の旗 2023年8月24日
日本の旗 2024年4月5日
上映時間 106分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
韓国語
興行収入 アメリカ合衆国の旗 $10,724,951
世界の旗 $10,830,153
関連作品