交渉集合
#ゲーム理論
全体提携を前提としない場合の利得配分を考える。ここでは提携に対する支配に似た概念として、異議・逆異議を定義し、どちらのプレイヤーにとっても異議が存在しない/対抗する逆異議が存在する配分をM安定な交渉集合とする。交渉集合のうち、同じ提携の中のプレイヤーの不満が均衡している個人合理的利得構成のことをカーネルとする。すると、これまで最小コアの極限として定義していた仁には安定集合やカーネルの極限であるという別の解釈がすることができ、仁はプレイヤー間の交渉に関して、強い安定性をもつ解であるということができる。