交渉問題
#ゲーム理論
協力ゲームの基本的な問題として、交渉問題が存在する。これは各プレイヤーが納得できるような利得を保証するルールを考えることである。均等解や功利主義的解といった単純な解から始まり、個人合理性、パレート最適性、利得測定法からの独立性、対称性、無関連な代替案からの独立性という5つの公準を満たすナッシュ解が提案される。ここから公理論的交渉理論が出発することとなる。また、ナッシュ解が単調性の公準を満たしていないことを指摘し、カライ/スモロデンスキー解が提案された。協力ゲームにおいては解が満たすべき性質としての公準が非常に重要な概念となっている。