経験則として、例えば三年経っても仕事でプログラムを書いてる社長の会社は、それ以上発展しない。
経験則として、例えば三年経っても仕事でプログラムを書いてる社長の会社は、それ以上発展しない。 プログラマーの仕事は労働者としての仕事であり、社長の仕事は経営者の仕事だ。 これを両立することはできない。
たとえば僕は仕事でプログラムを書くことをやめてから、会社が発展するようになった。
プログラマーとして優れた人間を雇い、彼に全ての開発責任を移譲した。
そうして部下が育ち、むしろ僕がプログラムを書くよりもずっとマシな製品な世の中に出せるようになった。
社長のコードにケチはつけられない。
僕自身がかなりいい加減に書いたコードで現場を混乱させることはなくなった。
プログラムをやめたあとも、しばらくは仕様書を書いていた。
しかし今ではそれもやめた。
仕様書や企画書が書ける部下が育って来た。
いまでは僕よりずっとマシな仕様書や企画書が書ける。
しかしその才能は僕にはなかったから、外から優秀なプロデューサーを連れて来た。
これですべてが上手く回るようになった。
それで経営に集中できるようになった。
少なくとも僕はね。
新しく仕事を作っては誰かに任せて、うまくまわるようになったら自分は引退する。
それを繰り返すのが経営者だ。
経営者として一人前になりたかったら、まず戦略を組み立てる癖をつける。
戦略とは、複数の作戦から組み立てられる。作戦を実行するときに差別化されるのが戦術だ。
そしてそうした戦略全体を下から支えるのが兵站である。図にするとこう。
https://gyazo.com/5883ecffc9a86d0adb9450664f7f9396
どれが欠けてもうまくいかないが、全ての出発地である戦略が間違っていたら全体の修正には多いに時間がかかる。
アイデア一発勝負でうまくいったWebサイトやアプリケーションなどは、作戦が先行しているのでどうしても戦略が弱くなる。