Facilitated 1on1
ファシリテーションされた1on1。話題と進め方を事前に決めておき、そのとおりに進める1on1。 背景
1on1には二つの潮流がある
1 キャリアについて話し合う機会を積極的または定期的に確保する
2 カジュアルなコミュニケーション(≒雑談)の機会を積極的または定期的に確保する
2については、面識のない人と開始することがある
が、このとき初対面なので打ち解けるまでに時間がかかる
もったいない
もどかしい
この「打ち解けの壁」を早く壊したり回避したりする方法は色々あるが、たとえばマッチングとファシリテーションがある
マッチングとは、比較的打ち解けやすい相手を事前に選ぶという話である
ファシリテーションとは、進め方を制御するという話である
1on1についてこれらを適用することで、打ち解けの壁を突破しやすい1on1を実現できるだろう
Facilitated 1on1と名付けることにする
例: 「独身論」について話したいAさん
トピックとは「こういうテーマについて話したい」というもの。タグと言い換えても良い
他の人も設定することがある
Bさんが設定しているとする
2 同じトピックを設定したBさんを見つけたので、Bさんにフリー1on1を申し込む このとき1on1の内容を設計(ファシリテーションの設計)しておく。たとえば:
Aさんが独身論を語るターン 5分
Bさんが独身論を語るターン 5分
フリートーク 15分
クロージングや感想 5分
3 フリー1on1当日
設計内容にしたがって進行していく
何すればいいかが決まっているのですぐに喋れるのがポイント
例の解説
事前に同じトピックを設定した人と1on1をしている
マッチング
当日何をするかを事前に決めている
ファシリテーション
初対面であってもスピーディーに高密度な会話が行えるだろう
マッチングしているから遠慮は要らないし、ファシリテーションしているから「打ち解けの壁」も意識せず喋れるため
関連
人間がファシリテーションを行うのではなく機械に任せる(人間は機械がどうファシるかを定義しておく)という考え方
ファシリテーションの部分で活用できる
ニッチなトピックを公の場(例: 社内全体)に公開するのが厳しい場合に使える