Buink
ページにn人分全員の記入領域を並べるような情報記述のあり方のこと。
また、それによって並べられた一人分の記入領域のこと。
背景
従来のあり方には限界がある
たとえば、
Wikiはナレッジ指向であり1ページ1ナレッジを書くが、議論やコミュニケーションには不向き 時系列指向はSNSやチャット、ブログや日記など非常にありふれているが、今現在流れている情報(空気)に支配されており空気以外のことができない これらの限界を越えられるあり方としてトピック指向が存在する
トピック指向の実現方法の一つとして、Buinkなるものを考えた
概要
Build Thinkの略であり、直訳すると「考え」を「建てる」こと
=ページ中にn人分全員の考えを建てる
=ページ中にn人分全員の記入領域がある
並べるコミュニケーションと呼んでもよい
Buinkには「ただ一つのナレッジを書く」「今現在流れている "流れ" がある」といったことがない
いわば「空気」がない
各人が自分の記入領域に書くことができる
これにより以下の恩恵がある
各人の意見が並びやすくなる
直接やりとりするわけではないためスルーもしやすい、また特定個人に宛てない情報も書けるため情報が出やすい
Buinkにおいて守るべき制約
不可侵
Aさんの記入領域にはAさんしか書けない
これらの制約は、Buinkを実現するツール上で担保するべきである。
例
Buinkを忠実に実現した例は2024/03現在、まだないと思われる
ただ不可侵制約はないため、AさんのエリアにBさんが書き込みを差し込んだりできてしまう
Q&A
Q: Buinkは何と読みますか?
筆者は「ビンク」と読んでいます
Q: Buinkの表示順はどうすればいいですか?
検討中
色々考えられる
早いもの勝ち(先に書いた者のBuinkから下に並べていく)
遅いもの勝ち(遅く書き始めたBuinkほど上に表示する)
固定順(年齢や入社順の降順で固定する等)
しかし、少なくとも「自分」と「それ以外」は区別して、自分のBuinkの表示位置はコントロールできた方が良い
あるいは別ビューにすることも考えられる
Q: 各人の意見に言及したいときはどうするのですか?
自分のBuink内で引用記法を使うなりする
Buinkはあくまで並べることを重視している
この点がナレッジ指向や時系列指向と異なるポイントであり、肝とも言える
Q: 特殊なメンバー(特殊なBuink)を定義するのはアリですか?
アリ
たとえば
「全員が書き込むBuink」を用意すれば、それはナレッジ指向を追加したことに等しい
Botなどで自動で情報を埋めるBuinkがあっても良い
生成AIを使うなら「ある程度以上盛り上がったページに対して、生成AIによる要約を入れるBuink」などが考えられる
とはいえ、メインはメンバー全員の書き込みが並ぶことにあるから、特殊なBuinkを使いすぎてそこが阻害されないよう注意したい