16 効率的な遠距離オブジェクトの回転操作を可能とするトラックボール型VRコントローラ
岩井 望(北海道大学),阿部 優樹(北海道大学),坂本 大介(北海道大学) #北大HCI
https://www.wiss.org/WISS2025Proceedings/data/paper/16.pdf
https://www.wiss.org/WISS2025/assets/representatives/16.jpg
概要
仮想現実(Virtual Reality; VR)におけるコントローラを用いた従来のインタラクションは,腕や手首を繰り返し動かす必要があり,手の疲労に繋がりやすい.特に,ユーザの手の届かない範囲にあるオブジェクトを効率的に回転させることが難しい.本稿ではVRにおける効率的なオブジェクトの操作の実現のため,球形のインタフェースであるトラックボールを使用することを検討する.商用のVRコントローラを改良してプロトタイプを実装し,トラックボールを利用した回転手法を実装した.このトラックボール型のコントローラによる操作手法の性能を評価するため,2つの従来手法を含めた3つの手法間での比較実験を行った.その結果,トラックボール型コントローラによる操作手法は特に手の届かない遠距離のオブジェクトの回転操作に優れており,トラックボールを用いた回転手法のVRインタラクションにおける有用性が示された.
参加者メモ・コメント
実際に使ってないけど印象的にはもう標準のコントローラーこれで良いのではないかと思ってしまった𥱋瀨洋平.icon
「そら回るんやから回るのに強いやろ」ってなるところがコロンブスの卵…wくらもといたる.icon
元々のトラックボールが2D向けUIデバイスだったせいで誰も気づかなかったんか…
トラックボールマウスとかを引き合いにだした方が説明しやすそうですね𥱋瀨洋平.icon
トラックボール、突飛な発想かと思いきや先行研究(トラックパッド)を見ると順当な進化に見える石井泰斗.icon
オブジェクトを選択していないときはRayの長さを変えるとかにも使えそう。あとオブジェクトの奥行き制御とか
スティックで回転を操作する時との違いを知りたい
コントローラがいい感じに魔改造されてる(褒め言葉yukimat.icon
UIST2025でも3dof手法のvrデバイスが提案されていました、2つのトラックボールを使った手法です、すごく似ていたのでぜひみてみてください
twinspineです
https://dl.acm.org/doi/10.1145/3746059.3747735
ありがとうございます!めちゃくちゃ似ていたので知っていました😇岩井 望.icon
写真だけみるとそういう既製品があると思えるほど完成度が高い!石井泰斗.icon
近距離だとコントローラーは移動しながら回転させられるから速いんでしょうね。でもトラックボール方式はそっちも対応できるからデメリットはないのか𥱋瀨洋平.icon
コントローラー方式とトラックボールは両立できるのかな
近距離と遠距離で,回転においてやるべき操作って全く同じになりますっけ?(遠距離と近距離の結果が違う理由が実はイマイチわかってない)
物体のひねり量は一定でも,手がブレた時のずれはたぶん遠距離のほうが大きいとかそういうのが関係してるのかな…?
概ね仰る通りかと思います.VRの遠距離のオブジェクト操作には意外と優れた手法が存在せず,そのベースラインのデメリットの分,トラックボールの優位性が目立った形かと思います.
トラックボールが一番正確に回転できそうな気がしなくもない
質疑
トラックボールへの慣れ(日常的に使用しているかどうか)もあるかもですね.長期的な実験の結果も気になるのですが,実施予定とかはありますか?石川 和哉(Kazuya Ishikawa).icon(個人的にCADの編集などではトラックボールの有用性が尋常がないと思うので)
現在はまだ実施予定はありませんが,遠距離タスクにおける試行時間の分散を見ても,長期的な実験にはとても価値があるとあると思います!岩井 望.icon
「トラックボール手法の精度はどうだったか?」という質問にうまく答えていなかったので追記します岩井 望.icon
おそらく,「試行完了時にターゲットとどれだけ角度がずれていたか」という点での精度かと思いますが,トラックボールは誤差がすこし大きい傾向にありました
空中でトラックボールを制御する難しさに起因するものだと思います.
今回はプロトタイプだったのでハードウェアの設計によって改善できると思いますし,C/D比を動的に調整する方法も考えられます.
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#登壇発表