教養の書
著者: 戸田山和久
ref.
筑摩書房 教養の書 / 戸田山 和久 著
筑摩書房 君が大人になるための勇気と装置をもて! 戸田山 和久 『教養の書』
code:.bibtex
@book{2020教養の書,
title={教養の書},
isbn={9784480843203},
url={https://books.google.co.jp/books?id=OAlfzQEACAAJ},
year={2020},
publisher={筑摩書房}
}
構成
3部
24章
以下、読書メモ
教養とは
知識
楽しみの増幅
それ自体の楽しみ
自己相対化
闊達さ
dialog
vs. debate
ethos
さらに+α
規律
自己の再プログラミング、自己づくり
by ダニエル・デネット
逆伝播、フィードバック
habitus
人格の陶冶
果てなし
個人を超えた価値への参照
= 普遍主義
社会の担い手
道徳の主体
↑教養の社会的な次元
近代的自我
7章
定義
清水真木(哲学者)
近代市民社会
公共圏の存在・参加
私生活圏の分離
更に2分
私有圏
親密圏
失敗の責任の分散
→合議制のメリット
現代
= 近代を捨てられない時代
未来
→予測不能
→普遍性
→教養
追加要件
健全な懐疑主義
「わからなさ」への耐性
i.e. negative capabilitywint.icon
さらに
市民的器量
定義
p. 125
略
必要だが全員ではない
第2部 現代イドラ論
いかに実践するか
学問の2側面
現状維持
cf. プラトンの洞窟の寓話
現状批判
無自覚な無知の比喩
cf. 不知の自覚
閉鎖空間
e.g. ドーム
THE ビッグオーでも使われたモチーフwint.icon
フィルターバブル
真理を選ぶ
自分の苦痛・不安・恐怖がバリア
幸福 vs 真理
red pill and blue pill (Matrix)
take the red pill (Matrix)
啓蒙
「理性(悟性)を使え」
勇気の問題
sapere aude
アンチ・パターナリズム
ベーコンのイドラ論
教養へのハードルに相当
4つのイドラ
理性の限界
論理が苦手
確率も苦手
イドラは ほとんど認知バイアス
学問の方法論は機関 = 人工物
限定合理性
人工的に増強しないといけない
現代では、コンピューター支援
IA = Intelligence Augmentation
computer、もう一つの系譜
automation vs augmentation
ENIAC, EDVAC
memex
augmentation
hypertext の示唆
共同で考える
人間・コンピューター共生体 (Man-Computer Symbiosis)
マン・マシン複合体
対話型コンピューター
GUI
エンゲルバート
その哲学
4+1種の人工物
ビブリオバトル
集合的知性増強装置
知性を人工物でフルに増強することが必要
ここでは概念も人工物のうち
cf. 概念工学
わかったつもり
洞窟のイドラの心地よさ
コンフォート・ゾーン
→相対化が必要
別の視点・視座を得る
共感なき連帯
cf. 差別もある明るい社会wint.icon
↔排除型社会
共感→包摂
反共感論
共感2種
歴史
意外に浅い
意外に深い
批判的思考
= 反省的思考
メタ
サイボーグ
= cyberorg
= cyber + org
def. organizational complex
first step = language/言葉・言語
これも人工物
言語
抽象概念を扱える
cf. 日本は漢語の造語が多いので、幸いにも母語で議論できる
↔言語を奪う
ref. 『1984年』
Newspeak
個人のアホさと人類の賢さ
→人工物を中心に考えるおかげ
→共同作業と分業で考えるおかげ
協業・分業
→時間をかけるおかげ
↔アンチ英雄史観
科学史に学ぶ
通時的な継承・批判
e.g. 巨人の肩
学問がイドラになってしまう
cf. 学問の権力性(ポモ)wint.icon
ref. 『疑似科学入門』
第三種
構造的?
集合知の創発
集合愚→集団思考/groupthink
劇場のイドラ
cf. すべてのモデルは間違っているwint.icon
世の中を良くするのは教養者のみ
ここでも普遍主義か
第三部
補記、実践編
感想wint.icon
公共心を重視するのは、教養主義の新しい派閥に相当しそう
「論理的」の定義に納得いった
「論理的」というのはコミュニケーションの種類を表す言葉だと考えるのが一番よさそう
メタ・クリティカル・シンキング
論証(論理的コミュニケーション)=証拠+主張+サポート関係(強弱、種類いろいろあり)という、いちばんクセのない、適用範囲の広い概念装置
職業プログラマー、エンジニアとしても得るものがあった
文章作成とエンジニアリングはとてもよく似ている。 というかほとんど同じ