雑に読む万葉集巻十四
気になったのだけ抜粋cFQ2f7LRuLYP.icon
二百首くらい
東歌
3350
筑波嶺の新桑繭の衣はあれど君が御衣あやに着欲しも
筑波嶺のふもと、新葉の桑で育った蚕の絹糸の衣はあるけど、それはそれとしてあなたのお召しになっている衣が無性に着たい。
なんかいいなcFQ2f7LRuLYP.icon
相聞
3358
さ寝らくは玉の緒ばかり恋ふらくは富士の高嶺の鳴沢のごと
一緒に寝たのはほんのわずか、しかし恋い慕うことは富士の高嶺の鳴沢の音のようだ。
対比がダイナミック!cFQ2f7LRuLYP.icon
3361
足柄のをてもこのもにさすわなのかなるましづみ児ろ我紐解く
「かなるましづみ」は謎の語であるとのこと
下紐を解くってほぼ共寝みたいなもんだと思ってたんだけど、割とよく見かけるcFQ2f7LRuLYP.icon
(1)(「解く」が自動詞下二段活用の場合。相手に思われていると自分の下紐が自然に解けるという俗信から)下紐が解ける。また、結ばれたものが解けるというところから、花のひらくたとえにもいう。
(2)(「解く」が他動詞四段活用の場合。下紐を解いて衣服をぬぐ意から)男女が共寝をする。特に女性が男性に肌身を許す。身をまかせる。下紐を許す。(日国)
なるほど
やっぱり共寝だったか~
3370
足柄の箱根の峰ろのにこ草の花つ妻なれや紐とかず寝む
3373
さらさらに好きなんすよねcFQ2f7LRuLYP.icon かなしきは「悲しい」というよりは「愛しくてたまらん」感じ
3388
筑波嶺の嶺ろに霞居は「すぎ」を起こす序
霞がかった筑波嶺の峰に居るように~という気持ち
通り過ぎかねるあの人を入れて寝させてあげなさいな
3393
筑波嶺のをてもこのもに守部据ゑ母い守れども魂そ合ひにける
山のあちこちに番人を置き、母が見張っていても、魂が合ってしまった
すげえ歌だなcFQ2f7LRuLYP.icon
1250年以上前に魂そ合ひにけるって言ってたんか?
3398
人皆の言は絶ゆとも埴科の石井の手児が言な絶えそね
皆から声を掛けてもらえなくても、埴科の石井の手児からの音信は絶えないでくれ。
他の何を捨てても構わないから、埴科のいとしい人からの音信だけはという……cFQ2f7LRuLYP.icon
3400
信濃なる千曲の川の小石も君し踏みてば玉と拾はむ
あなたが踏んだなら、それは玉だと思って拾おう
読解が正しいかはわからんけど千曲の川の語からはたくさん歩いてそうなイメージがある
その川の小さな石でさえあなたが踏んだのであればそれは玉
3404
上野安蘇のま麻群かき抱き寝れど飽かぬをあどか我がせむ
上野(かみつけ)国の安蘇の群れなす麻を抜き取るときのように、かき抱いて寝ても飽きないが、これ以上どうすればよいか
抱擁!cFQ2f7LRuLYP.icon
3407
上野まぐはしまとに朝日さしまきらはしもなありつつ見れば
「まぐはしまとに」、未詳
「まきらはし」はまぶしいの意と解してる(新編日本古典文学全集)
朝日がさして眩しいばかり、あなたを見ていると
休憩
譬喩歌
雑歌
相聞
防人歌
譬喩歌
挽歌