線型空間の略記
from そこそこまあまあ精密に読む『ベーシック圏論 普遍性からの速習コース』
線型空間の定義が冗長になってきたのでマクロを用意するtakker.icon
$ {\cal K}(K):=(K,+_K,\cdot_K):$ Kを台集合とする体
$ {\cal L}(U,K):=(U,{\cal K}(K),+_U,\cdot_{K\times U}):$ Uを台集合とする$ {\cal K}(K)上の線型空間
いや、この定義はだめだ
以降の論理式で使いたいのは空間ではなく台集合のほう
台集合から空間を定義できてもうれしくない
やはり空間全体の集まりと、それから台集合を取り出す函数を作るか
以下を定義する
$ {\cal B}:体の集まり
$ {\cal L}(K):体$ K上の線型空間の集まり
$ \forall K\in{\cal B}\exist U\in{\cal L}(K)が正しいかどうかは議論の余地があるが、見なかったことにするtakker.icon
$ \underline\bullet:$ \bulletの台集合
この記法は準備と注意 | 圏論的線形代数とフレームの話 - 檜山正幸のキマイラ飼育記 (はてなBlog)を参考にした
他に$ {\rm Und}(\bullet)という記法もあるようだ
「集まり」と濁したのは、公理的集合論においてこれらを集合とみなせないため
この段階では集まりの厳密な定義は気にしないことにする
詳細は『ベーシック圏論 普遍性からの速習コース』第3章を参照