台集合
underlying set
数学的構造 - Wikipedia
数学的構造を考える際に
1. 主基集合
何の構造も持たない単なる裸の集合を主基集合(principal base set) や台集合(underlying set) と呼ぶ
2. 副基集合
既に構造を持った補助的な集合を副基集合(auxiliary base set) と呼ぶ
3. 代表的特性記述
主基集合と副基集合から直積/べき集合を繰り返し取って得られる集合を階梯と呼ぶ
「階梯に、ある集合$ Sが含まれる」ということを表す論理式のことを代表的特性記述(predicate) と呼ぶ
代表的特性記述を真にするような集合$ Sを構造と呼ぶ
なんかここの解釈が微妙な気がするSummer498.icon
例
1. 順序集合$ (P,\le)の主基集合とは
その元の対の間に順序関係の定義される集合$ P
をいう
2. ベクトル空間$ \mathcal V=(V,(K,+_{K},\cdot_{K}),+_{V},\cdot_{K\times V})の
主基集合は
集合$ Vであり、
副基集合は
体 $ (K,+_{K},\cdot_{K})である
階梯は
$ \mathcal V=(V,(K,+_{K},\cdot_{K}),+_{V},\cdot_{K\times V})…ってコト!?Summer498.icon
代表的特性記述は
論理式「
加法の結合律:
加法の可換律:
加法単位元の存在:
加法逆元の存在:
加法に対するスカラー乗法の分配律:
体の加法に対するスカラー乗法の分配律:
体の乗法とスカラーの乗法の両立条件
スカラーの乗法の単位元の存在
を満たす集合 = ベクトル空間$ \in 構造
が階梯$ \mathcal Vに含まれる
」である
(ただし、ホントに論理式で書くのはめんどい上に、代数的特性記述が何を指すのかが分かりづらくなる。つまり、そうしても誰も得をしない。よって、これを自然言語で表している)
つまり台集合は型は集合と同じだけど、構造について考える文脈が乗った表現…ってコト!?Summer498.icon
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