皮肉過程理論
「何かを考えないように努力すればするほど、かえってそのことが頭から離れなくなる」という現象を説明する理論
シロクマ実験
A・B・Cの3つの実験参加者グループを用意する。
すべてのグループにシロクマの1日を追った同じ映像を見せる。 Aグループの参加者には、シロクマのことを覚えておくように言う。
Bグループの参加者には、シロクマのことを考えても考えなくてもいいと言う。
Cグループの参加者には、シロクマのことだけは絶対に考えないでくださいと言う。
一定の時間が経ったあと、実験協力者に映像について覚えているかを尋ねる。
この実験において、最も映像について詳しく覚えていたグループは「絶対に考えないで下さい」と言われたCグループであった。
https://2.bp.blogspot.com/-YAbY3TgxDlc/V4R0Z18Ul0I/AAAAAAAA8Mo/lPeqI5b8CrgRGcJnh2swxJtVK0NXEy8-ACLcB/s800/animal_bear_hokkyoku.png https://www.irasutoya.com/2016/07/blog-post_626.html
皮肉過程によって生じる、ありがちなパターン
絶対に○○!と意気込む→そのことばかり考えてしまう→○○に失敗する
○○に入る日常的行為の例
(笑うべきではない状況で)笑わない
(人前で)緊張しない
etc.
上のパターンをまとめると「○○しないぞ!」と強く考えてしまうとそれに失敗しがち、ということ?
実際に失敗するかはさておき、何らかのエラーを招きうることは正しそう
ここで三振したらゲームセット=絶対に三振してはいけない、という状況で手元が狂うとか
↑これに関連して面白そうな論文があったhatori.icon
2種類ありそうだと思ったsta.icon
1: 対象Aに関する欲求が強くて、ついやっちゃう系(お酒タバコギャンブルetc)
2: 特定シチュエーションのときにAを思い出して適切に発揮する系(笑わない、緊張しないetc)
皮肉過程理論と以下のような心理状態との間に、何か関係はあるんだろうか?hatori.icon
禁止されると欲求が高まる
命令されると反抗したくなる
「しない」の難しさ?sta.icon
しないためには考えて自制する必要がある。難しい
なんだっけな、何か掲げるときは肯定形で表現しろ、みたいことはよく聞く
何回もやっちゃう
その過程で定着してしまう?
関連項目
皮肉過程理論と(間接的には)関連がありそうなもの
(これらは伏線というかお決まりのパターンの意味での「フラグ」と言った方がいいかもしれない) 「絶対XXXなんかに負けたりしない!」キリッ → 「XXXには勝てなかったよ…」