弁証法
dialectic
from 止揚
止揚だけの説明をするよりも弁証法の説明をするほうが周辺概念を纏めて取り込むことができて分かりやすいだろう
Dialektik(弁証法)
哲学史において、さまざまなが関連する方法と概念を指す。
古代の修辞学では、質問と回答に基づいて真理を見つける方法であり、
近代哲学、特にヘーゲルでは、概念が矛盾を通して内部的に動くことであり、
マルクス主義では、社会勢力の対立と衝突を指す。
約2500年の歴史の中で、弁証法の概念は基本的に対話から、思想や概念の相互作用、そして社会勢力の相互作用へと至る3段階のプロセスを経て発展してきた。
対話
古代ギリシャに起源を持つ弁証法は、共通理解の達成を目指す体系的な(教育的な)対話として知られている。弁証法的な議論では、テーゼとアンチテーゼが対比され、アンチテーゼはテーゼを限定または修正し、理想的には両方の視点の統合へと導く。したがって、弁証法的な考察の焦点は、自身の主張をより効果的に提示し、他者の主張を的確に批判するための規則を確立することにある。(問答法)
6世紀頃から、弁証法は議論の技術として七自由科の一つとみなされるようになり、ボエティウスはこの古代の伝統をスコラ哲学に伝えた。アベラールは、賛成論と反対論を体系的に並置する「sic et non」という手法によって、中世のスコラ哲学の方法論を形成した。この方法では、著者が交互に対話者の役割を担う。
17世紀中頃、スピノザは、概念をその本質的な主張において互いに異なったり対立したりする概念の体系に分類することによって概念を明確にし、弁証法のさらなる発展において重要な一歩を踏み出した。(あらゆる決定は否定である:Omnis determinatio est negatio.)
18世紀末、カントは、弁証法を欺瞞的な推論の手法として批判的に反対した。『純粋理性批判』の中で、彼は超越論的弁証法を現象の論理、すなわち理性が可能な経験の限界を超え、解決不可能な矛盾に陥った結果であると述べている。
19世紀初頭、ヘーゲルは弁証法を対話の限界から解放し、概念の相互影響へと拡張した。彼の弁証法理解の中核は否定と弁証法的止揚であり、これらが連続することで概念の発展がもたらされる。
19世紀半ば以降、マルクスとエンゲルスは、自然、社会、思想におけるあらゆる発展の原動力としてヘーゲルの矛盾の弁証法を採用した。 しかし、彼らの弁証法的唯物論は、ヘーゲルの概念的弁証法を社会的弁証法に置き換えることで、(エンゲルスの言葉によれば)彼らはヘーゲルの弁証法を「ひっくり返した」。
20世紀半ば頃から、批判理論はマルクスの弁証法の批判的要素を概念に用いるようになった。M.ホルクハイマーとT.アドルノは『啓蒙の弁証法』 (1947年)において、それらを近代の理性そのものに向け、アドルノはそこから『否定弁証法』 (1966年)において、あらゆる同一視的な概念論理に対する批判を展開した。
弁証法 - Wikipedia
弁証法は、
現在において使用される場合、
ヘーゲルによって定式化された弁証法、及び
それを継承しているマルクスの弁証法を意味することがほとんど
マルクス…左翼…弁証法… もしかして: 自己批判 Summer498.icon
しかし、
弁証法という用語が指すものは、
おー。実体だ。インスタンスだ。Summer498.icon
哲学史においてヘーゲルの登場よりも古く、
ギリシア哲学以来議論されているものであり、
この用語を使う哲学者によってその内容は多岐にわたる
あれもこれも弁証法
ソクラテスの問答法
プラトン・アリストテレスの推論技術(弁証術)
アリストテレス以降
アリストテレスの論理学的分類により、
弁証法という言葉や行為そのものは形式的な論理(論証, demonstration) よりは一段劣る、通俗的・社会的ニュアンスを孕んだものとなる
中埜肇の『弁証法』では色々な弁証法が紹介されている久住哲.icon
ゼノン、ソフィスト、ソクラテス、プラトン、アリストテレス、ストア、中世、カント、フィヒテ、ヘーゲル、マルクス・エンゲルス、キルケゴール
(中略)
ヘーゲルの弁証法
ある命題 (テーゼ, 正)
それと矛盾する・否定する命題 (アンチテーゼ, 反対命題)
ここは《否定》なのだろうか、否定的(Summer498)なのだろうかSummer498.icon
それらを本質的に統合した命題 (ジンテーゼ, 合)
全てのものは己のうちに矛盾を含んでおり、
多分ものは命題ではなく一般的な「もの」を指すSummer498.icon
それによって必然的に己と対立するものを生み出す
生み出したものと生み出されたものは互いに対立し合うが、
(対立する時に優劣はない)
同時にまさにその対立によって互いに結びついている (相互媒介)
最後には 2 つがアウフヘーベン (止揚, 揚棄) される
アウスヴェーレン(聖別)!Summer498.icon
「否定の否定」だけど 二重否定→肯定→正 ではない
「正」に対する「反」も統合されて保存される
これをするためには
暗黙的な矛盾を明確にする必要がある
「正」と「反」があるなぁという状態になる必要がある