マグマ的な何かに戻す
from 2023/10/25
マグマ的な何かに戻す
短歌を詠むときに、一回詠んだあとに「この気持ちはなんなのか」を考え直すために一度マグマ的な何かに戻すことがあるcFQ2f7LRuLYP.icon
言葉による具体化の前に戻す
言葉による分節が入ると同時に、初めて気持ちが明確になるのだ、という話も目にしたcFQ2f7LRuLYP.icon
ソシュールを読む.p49 コトバと思想は分離できない
「心理的にいうと、われわれの思想は、語によるその表現を無視するときは、無定形の不分明なかたまりにすぎない。記号の助けがなくては、われわれは二つの観念を明瞭に、いつもおなじに区別できそうもないことは、哲学者も言語学者もつねに一致して認めてきた。思想は、それだけ取ってみると、星雲のようなものであって、そのなかでは必然的に区切られているものは一つもない。予定観念などというものはなく、言語が現われないうちは、なに一つ分明なものはない。」(小林訳)
一般言語学講義の第二編、共時言語学、第四章、言語価値の項
ここでソシュールがいっているのは、コトパと観念、表現と内容というものの同時発生、不分離性であり、言語記号が生れる以前に既存の純粋観念などというものはない、ということです。換言すれば、内容を存在せしめるのは表現である。あるいは、表現と同時に内容というものが生れる。シニフィエ、シニフィアンの一体性、不可分離性ということでもあります。
マグマ的ななにか、というのはこの直後のメニングの項に引っ張られた表現
〈メニング〉
そして、この「星雲」というのは、シーニュによる分節以前の実質である意味のマグマを指しております。イェルムスレウ L.Hjelmslev(デンマークの言語学者。一八九九~一九六五)はのちにこれを〈メニング〉meningとよびました。
p.50
ここでは非言語的に頭を働かせている
イメージと気持ち
戻した後、別の言葉で表出させる
今は気の利いた例が思い浮かばない
とても関連ありそうな話: /nishio/言の葉の影nishio.icon
マグマ的ななにかに相当するもののことを僕のScrapboxでは「感じられた意味」「フェルトセンス」と呼んでる
/nishio/感じられた意味
これはユージン・ジェンドリン由来
👀cFQ2f7LRuLYP.icon
/nishio/Creative regressも関連していそうで読んでいるmeganii.icon
「既に言葉になっているもの」の「言葉」から離れて「その言葉で表現したかったもの」にフォーカスすること
/nishio/「体験過程と意味の創造」勉強会4#62860537aff09e00005fb699
"regress"はspecified meaningから離れてfelt meaningに戻ることを意味している。
言語から離れてモヤモヤに戻る
「星雲」のメタファー
/nishio/Knowledge Nebula Crystallizerを連想した
結晶化かcFQ2f7LRuLYP.icon
cFQ2f7LRuLYP.iconの先生がかつて「詩人がどのようにしてその考えを結晶化して、詩歌に表現するのかがテーマです」と言ってたのを思い出した
meganii.icon
最初「マグマ的な何か」のマグマがどんなイメージなのかが分からなかったが、上記の説明でなんとなくイメージが掴めた
表出された言葉の源(マグマ)に立ち返る
言語化することで、その文字列から感じられる意味と、元々感じていた意味とを比較できる効果がある?yosider.icon
比較対象ができる
単語の意味はどうやって決まるんだろうを思い出した
関係なさそうだけど熱すぎて人間が入れない源泉を思い出した
マグマに入ったら死ぬ!wwnishio.iconbsahd.icon
これも関係しそう: /nishio/情報のコンポスターのたとえnishio.icon
/teji/雑記日記2#653dd12dcc1fc10000f781abにて言及あり
慎重に読みたいcFQ2f7LRuLYP.icon
混沌としたものを見るとマグマと形容したくなるのはアルアルなんだろうかSummer498.icon
マグマ(数学)