アサーショントレーニング
自分の言いたいことを上手に相手に伝えるための練習
言いたいことがうまくいえない。いつも相手を傷つけてしまう。あるいは、いつも自分ばかり貧乏クジを引いてしまう。
そんなふうに考えて憂鬱な気持ちになっていませんか。ストレスを溜めていませんか。
自分の気持ちを相手にうまく伝えられないと感じている人はこんなことを考えているようです。
こんなことをいうと相手が気を悪くするにちがいないtakker.icon
こんなことをいうときっと嫌われるに決まっているtakker.icon
相手の希望を叶えないと関係が終わってしまうだろうtakker.icon
好きなもの同士なら意見の相違はあってはいけない
話さなくてもわかってくれるべきだ
自分の意見を主張しないと相手にいいようにされてしまう
よく思うやつに投票してみたtakker.icon
あてはまるものはありませんか?それはとても残念なことです。「自分だけが」という考えは自分を苦しめるだけの無益なものです。第一、「自分だけ」ではないのです。その証拠にアサーショントレーニングという方法が考案されています。 これは「自分の言いたいこと」を「相手のこと」も「自分のこと」も思いやりながら伝えるにはどうしたらいいだろうか、という練習です。
以下の順番で繰り返し練習して下さい。いきなり上手にはなれませんが、必ず上手になれます。でははじめましょう。
1. もっと上手に自分の気持ちを伝えられたらよかったのに、と思った出来事を書き出してみる
任されている仕事の締め切りが近づいてきたときに、仕事の進みが遅いと一方的に上司に怒鳴られて、何も言えずに黙ってしまった。
2. 攻撃的な(自分のことだけを思いやった)言い方を書き出してみる
「そんなに怒鳴らなくても良いじゃないですか。下準備はできて、後はそれをまとめるだけなんですから、そんな言い方はないでしょう。そもそもいつまでにやらないといけないとはっきりおっしゃらなかったじゃないですか」と、強い調子で言う。
3. 受け身的な(相手のことだけを思いやった)言い方を書き出してみる
「申し訳ありません」と弱々しく言って黙り込む。
4. 望ましい(相手のことも自分のことも思いやった)言い方を考える
「仕事が遅れていて申し訳ありません。お怒りはわかりますが、下準備はできて後はまとめるだけですので、もう少しだけ待っていただけないでしょうか」と、穏やかに言う。
5. 4. まで出来たら、今度は4. で考えた文章を実際に声に出します。
場面を思い浮かべながら声にだしてみましょう。
どうですか。言いにくい部分がありませんか。そういう部分は言いやすい様に変えましょう。
声に出してみてスムーズにいえる様になったら、数回繰り返しましょう。
練習はこれだけです。いくつもの場面についてこれらを練習して下さい。
6. だんだん、4. の文章がすらすらと書ける様になってくるでしょう。そうしたら今度は実際の場面でやってみる番です。
話をする時に、以下の点に注意をしてみましょう。
落ち着いて話をするように気をつける
穏やかに話すよう心掛ける
相手の気持ちを深読みしない
「話さなくてもわかる」ことはないと自覚する
言いたいことは簡潔に伝えるよう努力する
バランスよく伝えるよう努力する
初めはうまくいかないかもしれません。
次はもっとうまくできるかもしれません。
もちろん、残念ながらさらにうまくいかないかもしれません。
しかしもうあなたは、「自分の言いたいことを言えない」と考えてくよくよしているあなたではなくなっているはずです。
大切なことは、「上手に伝えられる様になること」以上に、「上手に伝えようとできる様になること」だからです。
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