「出版か死か」の呪縛
質を保証しつつ素早く研究成果を公開する仕組みをいかに実現するか。
ジャーナルから研究を切り離すことで新たな成果公開と研究評価の仕組みを構築したレベッカ・ローレンス氏にうかがった。 いまだに研究者の多くが、評価や資金を得るために、ある特定の媒体で特定のタイプの論文を発表したり、出版物を刊行したりする必要があるという考えに凝り固まっていて、それが研究行動を歪めています。
デジタル時代においては、読み手が研究成果を探す際にジャーナルの存在はもはや不要
研究結果をすぐに広く伝えられる仕組み(が必要)
評価とキュレーションは、公開・出版後に別々に行う
arXivとかで公開しておいて、「評価とキュレーション」のためにジャーナルにも投稿するというやり方ではダメ?yosider.icon たとえばバージョン管理が可能なシステムがあれば、そこに学術書を登録して章ごとに公開して、適切と思われるタイミングで章を更新する。つまり「生きている本」をインターネット上で公開することができるわけです。 Scrapboxと融合できないかな〜
ここで注目すべきなのは、審査される側も審査する側もともに研究者で、ある程度重なっているという事実です。彼らは自分たちがされた審査を、審査する側になったらやり返そうとする傾向がある。若手研究者の大多数はこのシステムの変更に熱心ですが、シニア研究者は一部をのぞいてそうでもない。シニア研究者に対する教育も必要だと思います。