視肉
視肉とは『山海経』などの古代中国の古文書に記載される存在。
中国語では視肉をシーロウ(Shirou)と読む。
日本の創作では諸星大二郎氏の漫画『孔子暗黒伝』で知られるようになった。
視肉 (しにく)とは【ピクシブ百科事典】
cf. 太歳(太歳 (たいさい)とは【ピクシブ百科事典】)
肉🍖
調べたcFQ2f7LRuLYP.icon
調べ方を置いておいてみよう #中国の妖怪などの出典を雑に調べる方法
参考になります!hatori.icon
調べ方も書いておくと自分でもやってみようと思える
そういえば調べる技術――国会図書館秘伝のレファレンス・チップスもそんな本でしたね
👀cFQ2f7LRuLYP.icon
1. ジャパンナレッジで検索
古代~清代の中国の文物だと、東洋文庫や新釈漢文大系(+R限定)で詳細検索すると大抵何か引っかかる
特に妖怪系であれば東洋文庫がおすすめ。こういう明代の随筆まで一気に検索できる
漢文や詩文であれば新釈漢文大系
ラインナップはこちらを参照→新釈漢文大系(全120巻・別巻1、詩人編全12巻) - 明治書院
それを超える領域(宋詞や元曲など)だと別の方法が必要だけど私もよく知らないcFQ2f7LRuLYP.icon
友人は四庫全書をよく検索していた
『四庫全書』と関連叢書の調べ方|リサーチ・ナビ|国立国会図書館
案の定ヒット。東洋文庫 629、五雑組の五巻目に「視肉」の項があった。
中国の森羅万象を軽妙な筆致でつづる明代の随筆集。天・地・人・物・事の5部からなり、古今の文献や著者の豊富な見聞をもとに透徹した観察眼で記述する。第5巻には、想像上の動物、珍魚・珍獣、食材、花木など、物部上巻を収める。
五雑組 5 - 平凡社
五雑組は明代の随筆とのこと
五雑組 - Wikipedia
見てみると、「山海経と太平広記、あと「江鄰幾の『雑志』」という本にこういう言及があったよ」と解説してくれていた
山海経の方は、注で「海外南経」に載ってるらしいことがわかった
2. 国立国会図書館デジタルコレクションで検索
山海経は保護期間満了のものがある
これを前から全部見ていけば見つかる()cFQ2f7LRuLYP.icon
古典籍資料の場合全文検索に対応していないような?
なので頑張って目で見よう、目で見るのは基本
個人送信サービスのほうでは明治の年代のもあったけど、内容はおんなじ白文
山海経の海外南経に記載があった(おわり)
https://gyazo.com/3ff1d373200adc88995fac055ff733ff
晉郭璞傳 ほか『山海經18卷』3,明刊. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2555515/1/7 (参照 2023-07-29)
2つ前の頁に挿絵はあるものの、おそらく視肉を書いたものではなさそう
注によると
肉を聚めて形牛の肝のごとし。両目あるなり。これを食いて無盡たるも、尋いで復た更生すること故のごとし。
がんばって読んだ
食べても食べてもそのうち生えてくる、目の付いた肉の塊ってこと…?cFQ2f7LRuLYP.icon
牛の肝のごとし…食べても増えるレバーnishio.icon
ちなみにこの注の読み下しは上の東洋文庫の五雑組に書いてあります
やはり注釈‥‥!! 注釈は全てを解決する‥‥!!
太平広記についてはこの先は君の目で確かめてくれ!
ちなみに山海経について調べていたら、川田順という人が「山海経」というタイトルの歌集を出していたことを知った
https://dl.ndl.go.jp/pid/1363420/1/90
なぜかはまだ読んでないですcFQ2f7LRuLYP.icon