縮約記法を完全に理解したい
from 2023/07/24
縮約記法を完全に理解したいSummer498.icon
Einsteinの総和規約と共変反変の関係は?彼女は居るの?調べてみました!いかがでしたか?
上下で共変反変を分けるのはわかった
上下が違う同じ添字の総和を取るサイトと単に同じ添字の和を取るサイトがある
どっちやねん
後者は正規直交基底で成分表示しているtakker.icon
正規直交基底なら共変も反変も等しくなるので、区別する必要がない
ちゃんと説明する
正規直交基底$ {\sf E}:=(\pmb e_i)_{0\le i\le 3}のとき、$ \pmb a=a_0\pmb e_0+a_1\pmb e_1+a_2\pmb e_2の第2成分$ a_2は$ \pmb a\cdot\pmb e_2で取り出せる
$ \because \pmb a\cdot\pmb e_2=a_0\pmb e_0\cdot\pmb e_2+a_1\pmb e_1\cdot\pmb e_2+a_2\pmb e_2\cdot\pmb e_2=0+0+a_2=a_2
$ \bm a\cdot\bm e_j = \sum_{i} a_{i}\bm e_i\cdot\bm e_j=\sum_i a_i\delta_{i,j}=a_jSummer498.icon
$ \pmb e_2\bot\pmb e_0\land\pmb e_1\bot\pmb e_2\land|\pmb e_2|=1を使った
$ \bm e_i\cdot\bm e_j=\delta_{i,j}Summer498.icon
$ _{0\le i\le 3}となっているが$ _{0\le i\le 2}?yosider.iconSummer498.icon
任意の基底$ {\sf F}:=(\pmb f_i)_{0\le i\le 3}だと、$ \pmb b=b^0\pmb f_0+b^1\pmb f_1+b^2\pmb f_2の第2成分$ b^2は$ \pmb b\cdot\pmb f_2で取り出せない
上付き添字を使っている
$ \because \pmb b\cdot\pmb f_2=b^0\pmb f_0\cdot\pmb f_2+b^1\pmb f_1\cdot\pmb f_2+b^2\pmb f_2\cdot\pmb f_2\ne0+0+b^2
$ \bm b\cdot\bm f_j =\sum_ib^i\bm f_i\cdot\bm f_j\neq\sum b^i\delta_{i,j}Summer498.icon
直交性が成り立たないので、うまいこと他の成分が消えてくれない
そこで、$ \pmb f^0\bot\pmb f_1\land\pmb f^1\bot\pmb f_2\land\pmb f^2\bot\pmb f_0\land\pmb f^0\cdot\pmb f_0=1\land\pmb f^1\cdot\pmb f_1=1\land\pmb f^2\cdot\pmb f_2=1を満たす基底$ {\sf\bar F}:=(\pmb f^i)_{0\le i\le 3}を用意する
$ \bm f^i\cdot\bm f_j=\delta_{j}^iSummer498.icon
これが共変と反変が対消滅する理由であり、上下の添字を足し合わせる理由である
これを使えば、$ b^2を基底vectorの内積だけで取り出せる
$ \pmb b\cdot\pmb f^2=b^0\pmb f_0\cdot\pmb f^2+b^1\pmb f_1\cdot\pmb f^2+b^2\pmb f_2\cdot\pmb f^2=0+0+b^2=b^2
$ \bm b\cdot\bm f^j=\sum_i b^i\bm f_i\cdot\bm f^j=\sum b^i\delta_{i}^j=b^jSummer498.icon
$ \therefore b^2=\pmb b\cdot\pmb f^2
毎回毎回そんな都合のいい基底$ {\sf\bar F}なんて求まるわけがないだろ!と思うかもしれないが、求まっちゃうんだなあこれが……
$ \bm f^i\cdot\bm f_j =\delta_j^i となればいいからSummer498.icon
以下のように行列を構成すれば OK
$ \begin{pmatrix}\bm f_0&\bm f_1&\bm f_2&\bm f_3\end{pmatrix}=\begin{pmatrix}\bm f^0&\bm f^1&\bm f^2&\bm f^3\end{pmatrix}^{-1}
これはまずいtakker.icon
おそらくベクトルを数ベクトルとみなして行列を作っているのだろうが、どの基底における成分か明記してないため、計算できない
ほうほうSummer498.icon
一般的な表記法でざっくり説明するとtakker.icon
$ \pmb a=a_i\pmb f^i=(\pmb a\cdot\pmb f_i)\pmb f^i\quad\text{.for }\forall\pmb a
$ \implies \pmb f_j=(\pmb f_j\cdot\pmb f_i)\pmb f^i
$ \iff \pmb f_j=g_{ji}\pmb f^i
ここで$ g_{ij}:=\pmb f_i\cdot\pmb f_jとした
$ \iff \pmb f^i={[\pmb g]^{-1}}_{ji}\pmb f_j
$ g_{ij} で構成された行列を$ [ \pmb g] と定義した
この行列を計量行列、より細かくいうなら共変計量行列と呼ぶ
$ \underline{\iff\pmb f^i={[\pmb g]^{-1}}_{ij}\pmb f_j\quad}_\blacksquare
$ [\pmb g] は対称行列
ここでベクトルが「数ベクトル」ではない可能性があることを考慮しないとなんでこんなややこしいことをしているのかがわからない
ここまで書けば、正規直交基底なら共変も反変も等しくなる理由もわかる
導出は読者に任せるtakker.iconSummer498.icon
曲がった空間を扱わない力学では正規直交基底しか使わないので、区別してない文献がほとんどだと思う
「力学」以外にも曲がった空間上での最適化問題を扱うことを考えると正規直交基底以外を使いそうSummer498.icon
微分を使いたい場面が来ればいいんさね
こういう混乱が起きるから、基底を明記した成分表示が必要だと思っているtakker.icon
解決策の一つとして/takker/tensorの成分表示を作った
他者の理解度が外からだとわからないので、どこまで説明したらいいかがわからない
あっわかるじゃん。個人public projectを見ればいい
個人public projectを作ると嬉しいことの一つだSummer498.icon
/Summer498/共変と反変
上で説明した共変と反変の解釈は、このページのと若干食い違う
正規直交でない座標での成分を扱うために導入されたもの、という点は一致する
「反変ベクトル」や「共変ベクトル」というものが存在するという点が食い違う
この辺まだ理解が足りてないので変なとことを言っているかも。以下takker.iconの推測
主流である添字記法によるテンソル代数だと、成分表記そのものをベクトルやテンソルと呼んでいる
その場合座標変換によってテンソルが変わるということになる
一定の座標変換規則を持つ量をテンソルと定義している背景はこれだろうな
「反変ベクトル」や「共変ベクトル」は、それぞれ(何らかの基底を基準に)反変基底で表したベクトル、共変基底で表したベクトルのことを言っているのだと思う
一方takker.iconのシンボリック記法では、$ \pmb a,\pmb Aをテンソルと定義し、$ a_i,A_{ij}はただの成分表示でテンソルではないとみなしているtakker.icon
自分の流儀で言い換えるなら
「反変ベクトル」→ベクトルの反変成分
「共変ベクトル」→ベクトルの共変成分
となる
takker.iconと同じ流儀をとっている資料
http://fnorio.com/0196Einstein_1916/fig0-02.GIF
須藤靖「一般相対性理論入門」
他人の専門分野を勉強する時に疑問点を上げると説明が返ってくるのが井戸端のいいところ
基底を明記した成分表示、今のところ$ b^i\bm f_iで満足している
多分takker.iconの記法が出てきた理由はは添字を使いたくないんだろう
座標系に依存する成分ではなく、座標系に不変な$ \pmb aそのもので定式化したいtakker.icon
そして話は線形代数系の記法の流儀へ……