「岡本太郎に挑む 淺井裕介・福田美蘭」展
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幼少期から岡本太郎は自分の根の奥にありつづけていて、小学生の時の川崎の場所も知らないうちから「川崎に美術館があるらしい。行きたい」と思うほどだった。その割にはやっとこの年になって訪れたわけだが、、、
企画展は現代作家2人が岡本太郎に挑む(といっても引用やコラボレーションって感じ)ものでどの作品も唸るものばかりだった。福田美蘭は、写真にあるような輪投げや作品の足跡など、岡本太郎作品の根底にあるユーモアを丁寧に汲み取り大胆に転用する。岡本太郎初期の重要作品《重工業》を縦に置いただけでここまで印象が変わるのかと、視点の鋭さとそもそもの岡本太郎の作品の強度を感じた。 淺井裕介は、土を使った巨大な絵画を同じく巨大な《明日の神話》の手前の床に置き、鑑賞者に素足でその上を立つを推奨する。素足で作品の上に乗り歩くと足裏で絵画を見ている感覚になる。踏んでいない《明日の神話》の方を見ても踏みしめた触感が作品の鑑賞体験に影響してくる。その後靴下を履き靴を履いてもしばらく違和感が残り続けたところに、岡本太郎の足をモチーフにした作品とそれに呼応した淺井裕介の作品が現れる。すると先ほど同じ鑑賞方法なのに作品から足裏の触感を感じた。まるで鑑賞のため感覚器官が増えたかのようだった。 すごいいい作品ばかりだった。
2024年10月12日~2025年1月13日
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岡本太郎のこの作品かわいい。
小学生の作ったみたいな作品だなと思うと同時に、岡本太郎が子供の感性を(過剰)評価していたことを思い出す。