第九十五回:Tak.さんと位置けにくい情報の扱いについて
第九十五回:Tak.さんと位置けにくい情報の扱いについて ライフハックニュース
たとえば「『ねじまき鳥クロニクル』のアウトライナー性」という
・進行中のプロジェクトとは結びついていない
・新規プロジェクトを立てるほど緊急性はない
・今すぐ公開するほどの精度はない
・資料として保管したら二度と見ないに決まってる
そんな500字のメモを書いてしまったときどうするか。
個人的には「今日の日付のアウトラインの中に置いておく」ことにしているけれど、他にどんな方法があり得るか(こういうケースはけっこうあるはずで、それがInbox方式が破綻する大きな原因になると思っている)。
私の場合は、今なら基本的にScrapboxに1メモ1ページでページを作り、キーワードとして温めたい場合は忘却しないよう更にPostalkみたいな平面上に配置できるツール(私はパワポを使います)にキーワードを書いて置いておきますね。壁に付箋か画鋲で貼っておけたらいいんですけどそうはできないので。
Scrapbox内にリンク集みたいに列挙することもあり得ますが、アウトライナーでもそうですけど、経験上そういうものの「列挙」は私には全く有効に働かないので、「面」の力を使います。視覚的にブロックにすることで質量的なものを感じる形にします。
とりあえず書く場所としてはDynalist内の「今日の欄」ですけど、個人的にはアウトライナー内ではそれ以上適切な場所を見出だせなくて解決できないので、カードっぽい別のツールに移さざるを得ないなというところです。特定の日付の下にあると後日追記するときにそのまま書き足すのはちょっと気になる。
Scrapboxとフリーライティング
『書くためのアウトライン・プロセッシング』の影響を受け、最近、次作のテーマ出しのフリーライティングをScrapboxでしている。潜在意識に刺激を与えているようで当初考えていなかったことが出てくる。さらに[]で囲むと関連ノートが表示されるので考えが広がる。恐るべしフリーライティング×Scrapbox
『Re:vision』
「経営情報システム」とか「実践経営・リーダーシップ
sosuisenさん
この領域の話は、実際の作業の様子が載っているおかげで判る、という感触がほんと多いと感じます。ナマモノといいますか。
「未達項目」に攻撃されないよう、自分が達成感を持てる形へ成果を分けてみました。
あと、頭のなかのことを流れるまま書き出してみるのはそもそも楽しいことであるので、朝の作業をフリーライティングから始めるのは良いと思いました。さっそくやっています。
ナマモノ、というのは違いますか。タスクリストとアウトラインづくりのワークフローは、判った後は抽象で、実装方法も任意で、という側面があるけど、いったん具体へ下りないとぴんとこない、という体験の典型な感じ。
江草 令さん
『Re:vision』に刺激を受け、早速デイリータスクリストをWorkflowyで始めてみました。
タスクリストはあくまでガイドラインであって、必ず従うべき法律ではない。さりとてガイドなしに未知の道を進むのは彷徨うばかりと。
感想
のらてつ(@Foam_Crab)
「位置づけられない情報」は「位置づけが存在しないツール」にしないと失敗するという経験則があります。「位置づけるツール」に「位置づけてはいないと見なす」ということにするのは自分には難しい。そうなると無理のないツールはScrapboxくらいしかないなと思っています。#うちあわせCast
のらてつ(@Foam_Crab)
逆に「位置づけがないツール」の中に「位置づけ」の概念を作り出そうとしてもまた無理が生じてくる。できなくはないけど最適とは感じられない。故に適材適所に振り分けていく手間をかけるのと「見なす」ことの無理に耐えるのとでどちらを取るかになりますが、神経質な人は後者に耐えられないのではと。
のらてつ(@Foam_Crab)
神経質な人というのはこの場合、自分の感覚にぴったり合っていないといずれ違和感に耐えられなくなって他のやり方を探し始めてしまうタイプの人のことです。私です。
家来(@kerai14)
#うちあわせCast 「位置づけにくい情報の扱いについて」を聴いた。とても面白かった。正直自分はScrapboxにはハマれなかった。スマートフォンでの操作性が悪い(パソコン未所有)というのもあるが、一番の理由はタグに設定するワードを決めるのが難しいと感じてしまった点にある。 家来(@kerai14)
たとえば僕は、#カウンセリング で話したことや次回話したいことをタグで管理しようとした。しかし、カウンセリングで話す内容というのは日常の悩み、出来事、体調などと地続きだ。その日の出来事や体調は#日記 として記録したい内容でもある。
家来(@kerai14)
また僕はジェンダー問題に関心があるが、#ジェンダー について考えることも、#カウンセリング で話す個人的な悩みに関わってくる。それからマンガを描きたいので#マンガのアイデア もメモしたいが、マンガのアイデアはジェンダーに関する思考抜きに考えられない。
家来(@kerai14)
結局すべてのメモにすべてのタグを付けなければならないような気がしてくる。取捨選択が必要なのかもしれないが、そのアイデアを思いついた時点では、どのようなタグが適切なのかわからない場合もある。またタグが不足しているメモが存在することに不全感を覚えるようにもなる。
家来(@kerai14)
Scrapboxは諦めて、今はGoogleドキュメントにメモをとっている。基本のメモを「日記」のドキュメントに書きつつ「カウンセリング」「ジェンダー」「マンガのアイデア」「うちあわせCast」などテーマごとのドキュメントも設けている。複数のドキュメントに内容を重複させてもOKという方針にしている。
家来(@kerai14)
どこにも位置づけられないメモは、独立してドキュメントを作る。もしも時間が経って書き足すことがあれば、更新順に並び替える設定により先頭に押し出される。他のテーマに統合することもある。更新順並び替えのシャッフル感を楽しみながら更新していく。
家来(@kerai14)
書き足すことがなければ、そのうち闇に葬られる。いつか思いがけない検索によって再会できることを祈るしかない。倉下さん作の、過去のメモを7つ自動でメール送信してくれるシステムのようなものがあれば、再会の機会を増やせていいのかもしれない。
家来(@kerai14)
そして、日記だけではなくすべてのメモに日付を打ち、タイムライン化するようにしている。これは過去のメモが色褪せて見えるのを防止するため。時間が経過しているのだから色褪せて当たり前。それだけ自分が成長したということかもしれない。それを納得して書き足すために日付を打つ。
家来(@kerai14)
という感じで現在はGoogleドキュメントによるアイデア管理に落ち着いている。でもGoogleドキュメントを使い始めてまだ1年しか経っていないから、たまたま上手く行っているだけかもしれない。おそらく2年3年と経ちメモが膨大になるにつれて、また別種の不全感に悩まされるのかもしれない。
ゆうびんや📬『世界は「日記」でできている』発売中(@do_mailman)
#うちあわせCast 拝聴。Roam Researchは1ページに10万字ぐらいまでなら普通に動くのですが、コピーして二倍の20万字になったらさすがに動きがカクカクでしたね。 10万字ぐらいまでならいけます(笑)
いっき(@ikkiTime)
アイデアのメモって、書き付ける量が週に一個、生涯でも2000とかであれば、たぶん大丈夫だったんですよね。
カードにして貯めておくとか、折に触れて見返して、記憶の中でageておくとか、そういう方法でも。40年でも2000個くらいなので。
いっき(@ikkiTime)
そして、この「週に一個」というのは、現代でもたぶんしきい値になっていて、「管理したい数」がこの内側に収まる人であれば、あんまり難しいことをやろうとしなくても足りてしまう。
いっき(@ikkiTime)
さらに言うなら、1行メモであれば日に10個思いつく人はいるだろうけど、500字メモとなると、日に10どころか毎日1つですら書いてない人は多いのではないかな。
その辺りにもヒントがある気がする。#うちあわせCast
#うちあわせcast 第九十四回「位置付けにくい情報の扱いについて」→ いまの自分なら、Obsidianのinboxに書きます。話の中にもあったように、処理されることを前提としたGTDベースのinboxはアイデアを排除してしまいますが、自分の性格を考慮してこのinboxは処理しないことにしています。 私は性格的に処理(さばくこと)に快感を覚えないタイプで、可能性を常に残しておきたいと思っています。例外的に職場でのリーガルパッドは処理を意識していますが。自分は1日に10も20も頭になにかが浮かぶ類の人間なのでアイデアの処理はずっと課題でしたが、Obsidianでなんとかなりかけています。
Obsidianに作ったファイルは、作成日のデイリーノートにリンク付きで表示されるようにしましたりデイリーは⬅️➡️で「前日」「翌日」に飛べるので、手帳をめくるようにデイリーをぱらぱら探すこともできます(はじめから検索も野暮な気がして…)。weeklyを書くときも目に入ります。
また、デイリーノートの下にはinboxにあるファイルをランダムかつリンク付きで表示させました。とりあえず5個表示させていますが、実装したばかりなので今後の自分の感覚と要相談ですね。とりあえずはこれでアイデアの日付との紐付け、ふと目に入る状況・ランダムな再会の場は作れたと思っています。
Scrapboxは、スマホでの操作性とネットに繋ぐことによるラグが少し気になってしまいました。いまの自分なら、画像ありのコレクションルームとしてか、他人との共有の場として使います。正直Scrapboxはまだ使いきれてないので、これから使ってみたいです。 終