うちあわせCast第九十五回感想
nora.icon「位置づけられない情報」は「位置づけが存在しないツール」にしないと失敗するという経験則があります。「位置づけるツール」に「位置づけてはいないと見なす」ということにするのは自分には難しい。そうなると無理のないツールはScrapboxくらいしかないなと思っています。
軽率に「経験則があります」と書いてしまったが、これは別に世に知られた経験則とかではなく自分の体験談というだけのことです(字数を140字に収めようとして表現がちょっと微妙になった)
nora.icon逆に「位置づけがないツール」の中に「位置づけ」の概念を作り出そうとしてもまた無理が生じてくる。できなくはないけど最適とは感じられない。故に適材適所に振り分けていく手間をかけるのと「見なす」ことの無理に耐えるのとでどちらを取るかになりますが、神経質な人は後者に耐えられないのではと。
nora.icon神経質な人というのはこの場合、自分の感覚にぴったり合っていないといずれ違和感に耐えられなくなって他のやり方を探し始めてしまうタイプの人のことです。私です。
nora.icon私のScrapboxの使い方としては、情報を集めるためのプロジェクトがまずありますが、自分のアイデア・考えを切り出していくためのプロジェクトを3種類作っています。自分の中では「自分のこと(自己の探求)」「世界のこと(真理の探究)」「知営のこと」ではっきり分かれるので。
nora.icon情報集めも含めて全部ひとつのプロジェクトにしてしまっても良いのでしょうが、私には良くないので分けています。アイデアはアイデアの世界の中でリンクしていきます。別に分けたプロジェクトのページのリンクを貼ることはありますが、関係があることを示すことがあるからといって統合する必要もない。
nora.icon「思いついたアイデア」について最も恐ろしいことは「他の種類の情報によって覆い尽くされてしまうこと」だと思っています。次に恐ろしいことは「輝きを失ってただの文字列になること」です。見返しやすく集めるためにリスト化しても見返すことがないのは輝きを失ったからだと私は解釈しています。
他の情報によって覆われれば必然的に輝きを失うが、覆われなくても輝きは失う
nora.icon輝きを失うというのは気持ちの問題ではなくほとんど見た目の問題で、「自分にとって特別な思考のひとかたまり」であることが意識されるような見た目になればそれだけで割と解決されるものと思います。味気ない文字列がただずらっと並んでいても特別感は何もない。読みやすさというより特別感の問題。
nora.iconでもそれを実現するツールは今のところ思いつかないので自分で工夫して演出するしかないかなと思います。そういえば「▼」をつけるというのは、検索用の識別の意味だけでなくそういう演出としても働いているのではないかと推察します。「▼」を取ってリスト化すると途端に価値が減じそうな気がします。
nora.iconそもそもただ自分が思いついただけのものを保存しておきたいのは、「いつか価値を生むかもしれないから」ではなく、「私の中では既に価値があるから」であり、そこから更に形を成したら確かに社会的な価値がどかっと加わるだろうけど、形を成す前から自分にとっては特別なものなわけですよね。