コンテキスト
〈コンテキスト〉(コンテクスト)は、いかなる状況でそのタスクが実行されるかを示す概念です。タスク管理ツールでは、タスクに対するメタ情報として設定されます。 たとえば「パソコン」や「電話」など、そのタスクを実行するために必要な道具がコンテキストになります。「仕事場」「郵便局」などの実行場所もコンテキストです。他にも、「元気なとき」「疲れたとき」といった自分の体調的なシチュエーションも、コンテキストになりえます。
なぜタスクにコンテキストを設定するのかというと、タスクの抽出に役立つからです。多数のタスクの中から、今の状況で実行できるタスクだけを抽出できれば、タスクの選択および実行がスムーズに進みます。つまり、フィルタータスクリストを作るためにコンテキストは役立つのです。 また、後からフィルタリングするのではなく、先にフィルタリングしたリストを作ることもできます。たとえば、スーパーで買う物を集めてリストにすれば、「スーパー」「買い物」をコンテキストに持つリストができます。これはいわゆる買い物リストですが、タスクリストの特殊な一形態でもあります。
あるいは、その日実行するタスクだけを並べていくデイリータスクリストも、「今日やる」というコンテキストを設定したタスクを並べたリストであると捉えられます。 基本的にタスクは実行されるものなので、コンテキストを持たないタスクは存在しません。そのため、コンテキストに注目してタスクを扱うのは妙案です。