やること地獄の一丁目
玄武.iconただしGTDに限る
「牛乳がない」から「牛乳を買う」を生み出せるようなUI
「気になること」からの「タスク」になるUIを想像して、ふと疑問に思ったのは、GTDのワークフローには、「これは何か?」「次にとるべき行動は?」はあっても書中に出てくる「望んでいる結果は?」と考える流れが出てこないことでした。 つらつらとGTDのワークフローを見ていてどうやら「行動を起こすべき?」が「望んでいる結果は?」を兼ねているように思えます。
例えば、牛乳がない、GTDでそのことに対して「行動を起こすべき」かどうかを問い直す。
そこには牛乳がないで牛乳がある状態にすべく行動する
行動を起こすべきかで考えると行動を起こすべきか否かの二択になってしまうような気がします。
少し曲解かな?
「行動を起こすべき?」の原文は「Is it actionable?」
actionableの訳が難しいですが「意思決定の根拠か?」ぐらいでしょうか。
「行動を起こすべき?」ではなく「意思決定の根拠か?」で考えると少しは違って見えるのではないでしょうか。
牛乳がなくなかったら牛乳がある状態にすればいいとしてしまうのではなく
牛乳がなぜ必要なのか
なぜ牛乳でなければいけないのか
そうして意思決定の根拠を明らかにすることが「望んでいる結果」に導く
なんでもすぐに「行動」に結びつけてしまうとやること地獄に直行してしまう。
とはいえ、考えすぎて行動に結びつけないのとトレードオフな面はありそうです。
rashita.iconまさにこれが重要で、やることが溢れかえっている状態の人に向けて、「ちょっと考える時間を設けましょう。そして落ち着いて対処していきましょう」というのがよいのだと思います。無気力状態で何も行動がとれない人には、むしろ「まず、とりかかろう」というアドバイスが良いでしょう。この辺の差異を考えずに、一方的に(というか画一的に)アドバイスするのは、結構無理があるというか、間違ったアドバイスが届く可能性がありそうです。
玄武.icon確かに、タスク管理でうまくいかないのをGTDからみた場合「望んでいる結果」に原因があるのと、「次にとるべき行動」に原因があるのとで真逆の進言が必要になるものですね。
この「Is it actionable?」の分岐点が、やること地獄の一丁目のように思えました。