GTDがアカデミアの世界で普及しない理由を考える
『How to Take Smart Notes』1.1 で、GTDのナレッジウォーカーへの単純な適用が難しいと論じられているが、以前から倉下が指摘している話と重なる。
玄武.icon細かいことですが、ナレッジワーカーのタイプミスでしょうか。
ナレッジウォーカーというのも知的活動で渡り歩くイメージが思い浮かびますが。
rashita.iconタイプミスでございます。
アレンが、あの本をどういうプロセスで書き上げたのかが実に気になる。
玄武.iconアカデミアの世界にいる人が、研究以外の雑務を処理するのにGTDは使えそうです。
イメージとしては、研究以外の雑務を処理するのにGTDを用いて、研究そのものにはGTDを使っていないのかも。
ここから、デビッド・アレン氏も本を書き上げること以外の「気になること」はGTDで処理しても、本を書き上げることそのものにはGTDを使っていなかった説を思い浮かべます。
確かに、デビッド・アレン氏には、あの本を書き上げたプロセスについても書いて欲しいところです。
玄武.iconGTDは情報を行動に還元する(措定する?)ので、情報を情報のままで扱うナレッジワーカーには不向き?
takahrt.icon 佐藤圭二 (著) 『フリーランスと研究者は宣言するとうまくいく 時間が自由に使える“はず”のあなたのためのセルフマネジメント術 』という本が「研究者がGTDを実践」してうまくいかなかった例について触れてますが、GTDのワークフローがどうしたこうしたではなく、時間が自由に使える状況だと、だらだらしてうまくいかなくなったと述べています。
玄武.icon時間の制約・制限のある状態ではGTDの有効性が高まり、そうでないときはGTDの有効性が低くなるのではないかといったことは【タスク管理】タスクシュートとGTDでも話が出てきましたね。 比較的“時間が自由に使える状況”にあるナレッジワーカー、フリーランス、研究者にGTDが向かないといったことも関係するかもしれません。
玄武.iconこんなページもありました。
研究者のためのライフハック的思考術 Getting things done(物事を終わらせる)という考え方
また、GTDは頭の中に留まっているタスクを文章化し実行することに重きを置いています。そして、それらタスクに優先順位をつけることは推奨しておらず、出来る仕事をひたすら片付けることが良しとしています。
しかし、そのような状況では「重要ではないけれど緊急のタスク」が「重要だけれども緊急でないタスク」よりも優先されやすく、結果として研究者のキャリア構築に必要となってくる内容(重要だけど緊急でないタスクのことが多い)に取り組めない恐れがあります。
重要だけど緊急でないタスク(7つの習慣で言うところの第二領域ですが)に対して玄武.iconはGTD的にはレビューで、重要ではないけれど緊急のタスク(第三領域)と入れ替えることで対応をしている(つもり)。