高負荷をかけて上限をあげることですべての運動強度が釣り上がる訳ではない
特定の運動強度を鍛えるには、その運動強度にどれだけ練習時間をつぎ込むかがランニングエコノミー向上につながる。それがすべてだ
結果から言うと、HIITがMAFの巡航ペース改善につながらない、というのが今現在の答えだ。高負荷をかけて上限をあげることですべての運動強度が釣り上がる訳ではない 実際には心肺機能の話、代謝の話、筋繊維の種類の話、とかとか複雑な話になっている
筋繊維の種類の話
MAFペースは AeT (有酸素性作業閾値)以下の運動を意味する このときの主体となる筋繊維は ST(遅筋線維)
ST は非同期的に動作する
長時間の活動をするため全体の何割かが切り替わりながら動作する
つまり全ての ST に刺激を入れるためには長時間その強度の運動を続けないとならない
仕組み上、抜け道なし
FT(速筋線維)は同期的に動作する
AeT を超えると FT が動作する領域になる
全体のうち乳酸耐性の高い FTa から動作を始める
FT が動作してしまうと、ST の動作限界を超えちゃう。FT の方が適応してしまう