「適度な運動」の「適度」とは
「適度な運動」の「適度」とは
時間について
研究者らはまず、66万1000人のデータを各人の1週間あたりの運動時間で階層化し、まったく運動を行わない人から、現在推奨されている運動量の10倍以上の運動を行っている人までに分けました。なお、「現在推奨されている運動量の10倍以上の運動」とは1週間に25時間以上の運動を行っているということ。
推奨時間: 2.5時間
彼らの健康データを過去14年分の死亡記録と比較したところ、当然のことながら、最も早世のリスクが高かったのは「全く運動しない」というグループ。しかし、意外なことに「推奨されている運動量に達しないものの、いくらかは運動を行っていた」というグループでも、早世のリスクは運動をしないグループに比べて20%も少ないことが判明しました。そして週に150分という、推奨量ちょうどの運動を行っていたグループは、全く運動していなグループに比べて死亡のリスクが31%も低かったとのこと。このグループに属する人々は健康な体で比較的長生きできたそうです。
一方で、推奨量の約3倍である450分のウォーキングを毎週行っていたグループの死亡リスクは、全く運動しなかったグループより39%低く、3倍の運動量にも関わらず推奨量の運動を行っていたグループと大差ない結果でした。さらに、推奨量の10倍以上の運動を行っていた人々の死亡率は、推奨量ちょうどの運動を行っている人たちとほぼ同じだったのです。つまり、「運動のしすぎが健康に悪い」という結果にはならなかったものの、ある一定量を超えると運動の効果はゆるやかに下がり始め、最終的に推奨量と変わらないところまでくるわけです。
強度について
https://gyazo.com/e08c619b47344758677d45cbc69d42eb
この話は、疫学の話でもある
7.5METs・時/週 がベースライン(推奨量)らしい
ランニングだとスピードに関わらず走行距離が 7.5km/週
METs と走行距離 km は一致する
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/t/taizooo/20170613/20170613170640.png