「2020年2月モード」と「2020年3月モード」
「2020年2月モード」と「2020年3月モード」
https://gyazo.com/2b97b3d1de2e972c556857a9a48e24d5
2022/06/30
そこで、工学的な質問について2つのコメントをさせてほしい。
時間の経過とともにより多くことが明らかになることが事実上保証されている
1番目は、少なくとも認識論的には良いニュースがあるということである。哲学的な質問とは異なり、時間の経過とともにより多くことが明らかになることが事実上保証されている。
「工学的な質問は、哲学的な質問とは異なり、時間の経過とともにより多くことが明らかになることが事実上保証されている」
実際、この10年の終わりまでに、大規模な言語モデルがさらにスケールアップして調整され、外界や自分自身を効果的に表現する能力、つまり不条理な前提を拒否して自己矛盾を回避する能力、あるいは独自の数学的証明や科学的仮説を生成する能力などが発達するかどうかが判明すれば、それだけで膨大なことが分かるようになるだろう。
もちろん、ゲイリー・マーカスとスコット・アレクサンダーは、2030年までにどのようなことが可能になるかについて、すでに具体的な賭けをしている。レトリックの違いこそあれ、実際の確率の差が小さいことに驚かされた。 ゲイリー・マーカス
Scott Alexander
スコット・アレクサンダー
Gary Marcus
では、このレトリックの顕著な違いを説明するものは何だろうか? 2つの全く異なるモードが存在する
そこで、2番目のコメントに述べる。インターネットであれ、AIであれ、COVIDであれ、新しく、急速に成長し、理解されていない現象があると、それに対する反応として、「2020年2月モード」と「2020年3月モード」という2つの全く異なるモードが存在する。
新しく、急速に成長し、理解されていない現象があると、それに対する反応として、2つの全く異なるモードが存在する
2020年2月モード
2020年2月モードでは、次のように述べている。
そう、ナイーブな外挿により、この新しいものが指数関数的に拡大し、世界を征服し、他のほとんどすべての領域を劇的に変化させるという結論に達する可能性がある。
a naïve extrapolation
素朴な外挿
なぜならそれは「未熟な」といった意味のフランス語から来ている言葉で、「世の中のことを分かっていない、単細胞のお馬鹿さん」というニュアンスだから。かなりネガティブな意味で使われ、日本語では「世間知らず」が最も近い
外挿(がいそう、英: extrapolation)や補外(ほがい)とは、ある既知の数値データを基にして、そのデータの範囲の外側で予想される数値を求めること。またその手法を外挿法(英: extrapolation method)や補外法という。対義語は内挿や補間。
しかし、その結論は一見ばかげているように見えるからこそ、真面目な知識人として、その結論に至る議論の何が間違っているのかを明確にする責任がある。
その結論が、ばかげているように見えるから、間違っているものとして扱おうとしている
2020年3月モード
2020年3月のモードでは、次のように述べています。
何てこった、ナイーブな外挿は正しいようだ! 準備だ!! なぜもっと早く始めなかったんだ?
そのばかげているように見える結論が、実は正しかったと理解する
認識論的カスケード
多くの場合、確かに、Y2K問題や多くの病気の発生が失敗に終わったように、少なくとも外部の人間にとっては、2020年2月モードが良いモードであることはよくある。
私が言いたいのは、2020年2月モードと2020年3月モードは、たった1か月しか違わないということである。
ある一つの主張、ある一つの事例がきっかけとなり、同じ事実が新たな視点で捉えられるという「認識論的カスケード(認識力の連鎖)」が起こることがある。
同じ事実が新たな視点で捉えられるという「認識論的カスケード」が起こる
認識論的カスケード
認識力の連鎖
その結果、合理的な人々は、ほんの数歩離れたところから始めたとしても、キャズムの反対側にいることに気付くかも知れない。 https://gyazo.com/967902aa68ac68140a28ab3d71e194f8
"epistemic cascade"
というキーワードがあるのかと思ったが、なかった
2020年2月26日あたりのライン
私はというと? 私は現在、2020年2月26日あたりのラインを目標にしている。
では、その、2020年2月26日あたりのラインとは?
2023/05 から振り返ると、自分の場合のそれは、2020年3月16日~3月18日あたりだったみたい
COVID-19 の感染拡大における「2020年2月モード」と「2020年3月モード」という意味だ WHO のパンデミック宣言 2020/3/11
とすると、「2020年2月26日あたりのライン」とはどんな雰囲気か?
2020/2/25 ~ 2/29
このページの雰囲気が「2020年2月26日あたりのライン」
今、2022/7月。すでにその雰囲気を忘れつつある
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