障害の歴史
先史時代は、障がい者は生存できず、淘汰されていった
障害の歴史
歴史の上で、障害者は生きていた
古代メソポタミア
障害者に仕事を与えようとしてた
シュメール神話の中にも生涯の話がある
古代中国
目が見えない人は、目が見えない世界が見えていると捉えられている
紀元前から障害者への救済措置があった
日本
当道座 南北朝時代に体系化された
兼業
琵琶法師から発生している
按摩、鍼灸なども行っていた
救済と差別と排除のロジック
キリスト教
差別 皮膚の爛れは穢れ。障害者は祭壇に上がれない。
救済 障害者を助けることは、良い行いである。自分たちが死後すくわれる。
神聖性を高めている。
イスラム教
完全なものはアラーだけ
障害はある程度認められていた
救済措置はあるが、アラーへの忠誠は必要
儒教
エリートは、相手を馬鹿にしない
障害者の福祉は政治のバロメーター
政権移譲 ぜんじょうとほうばつ
ぜんじょう 王朝を引き継ぐ。あらゆる人が良い
子を残すことを重視する。障害があると、家柄などの位が下がる?排除のロジックが生まれる。
仏教
障害 仏罰 殺生 妬み が障害とセットで語られる
縁起 繋がり
飛鳥時代、聖徳太子 孤児院などを作った
行基 民間に入っていった仏教徒 菩薩業、インフラを整備するなどした。
一遍 踊り念仏
深井さん
障害はストーリーで理解されている
すべて認識で理解されている
ホモサピエンス的挙動
金持ちはプラス側、障害はマイナス側
他者に納得される説明をしているだけかも
無知な人
生まれついての愚者
知的障害系
イングランドで法律で定義される
一時的なもの
資本主義(工場労働)
工場での単純労働ができるかどうかが基準になる
労働が信仰心にもつながる
農業従事者が貧民になり、都市に集まる
修道院が受け入れていたが、宗教改革で受け入れられなくなる
法律で障碍者の認定と隔離が行われる
工場で働けない人が隔離される施設
悪魔のしわざから、病気として認知されるようになる
完全に隔離するようになった
理性的かどうか
障碍者への教育
救済
障碍者が健常者に合わせる感覚がある
フランス人権宣言
能力にもとづく平等
生まれによって制限されない
障碍者は平等性を得られない
白痴に教育をしない
兵隊になれず、戦争で活躍できない
社会(国家間)の競争に直接的に寄与しない人を障害とみなしている
国民国家化で逃げ場が無くなる感じ
科学的にあらわれたもの
人類の勘違い
生物多様性の疑問への回答として
立場
古代ギリシャ
種が変わる
古代ギリシャの主流の考え
種が変わらない
アリストテレスの考え
生物には何か目的があるはず
中世キリスト教
種が変わらない という考えが主流に
一神教と相性が良かった
創造論
デザイン論
神がデザインしている。未完成な生物がいる。
変化している途中の生物が多く発見されてきた
神が作ったけど変化していく、という認識
ラマルク
啓蒙思想の流れ
キリンの首の話
下等なものから高等なものへ変化していく
変異のいくつかが遺伝する
子を大量に残す
環境に適した個体はそうでない個体より生き残る確率が高い
世代が繰り返されると環境に適した個体の割合が増える
起きた変異は生存に有利か不利かわからない
優れたものが残っているわけではない
人間が最も優れているわけではない
環境にいるそれぞれの生物が、その時点での進化の最終地点
一神教が崩壊する危険性がある
宗教時代が終了し、科学ロジックのはじまり
偶然を理解できない
dicent with modification 変化の由来
evolution 進化
という言葉になっていく
進化と進歩が合体した
ダーウィンとは関係ない
優勝劣敗、植民地支配の正当性
進歩し続けないのはおかしい
これが科学である という認識
ラマルクの説に近い
科学を模範にして、人文社会系の学問が発展していく
ニュートンの法則、あらゆるものを短く説明できる
科学で世界を制御できるという認識
他分野への適用の際に、アナロジーがけっこう適当
優生学
健全な生殖を促す
ナチスドイツ以外の先進国にも採用されていた
プラトン→ゴルトン(19世紀)
生物学と統計学の発達
障碍者はコストとして扱われる
国勢調査、税のコストとして計算する必要があった
数字があると、正しいものとして認識してしまいがち
平均値
平均が正常という概念があらわれた
貧乏子だくさんはよくないのでは
アジアの人が増えているのも欧米からみると同じ感覚
IQテストの開発
遺伝+生得 遺伝が認められる
アメリカで積極的に使われる
知能テストの結果の低い人を増やさないように、政策に使われる
日本の優勢政策
優生保護法 1996年まであった
中絶の合法化
ハンセン病患者、精神疾患の患者への不妊手術など
イギリス
極貧層の女性が多産であるという認識
精神障害者を隔離する
極貧層の子供が教育についていけない
教育の場を分けることが行われていた
地方に隔離の権限が与えられる
アメリカ
1907年 断種法 導入が早かった
各州で導入されていった
デンマーク
断種法
福祉国家のため、徹底した施行
スウェーデン
結婚が禁止に
1920~1930年代に断種法
ドイツ
克服できない課題は遺伝であるとしていた;
福祉が発達すると、優秀でない人が増えてしまう
ヒトラーが実験を握る
アーリア人という概念が生まれる
ドイツ人がアーリア人に近いという理論
ユダヤ人との子供を残さない
障碍者の殺害、安楽死
T4作戦
社会の問題を医学的な問題に単純化されてしまう
科学による差別の正当化が起こる
実際は
ネオダーウィニズム
自然選択説
遺伝的多様性が必要
自然界に唯一の良さはない
取捨選択が多様性を減らす
環境と遺伝は相互作用によって有利不利が決まる
優生学と同時代に批判的な論もあった
優生学への否定
絶対性への信奉
人間は勘違いしがち。
安易なアナロジーを信用しない
他の事例に適用できない、
政治のニーズに合致した
社会を良くしようと思ってやっている
単純に人権が無視されている
出生前診断と中絶
カップルの個人の決定に委ねられる
日本は経済的な観点で判断されることになっている
優生学的な判断が入るおそれがある
死刑もどうか?
批判、議論が少ないことがまずい
マジョリティがマイノリティの扱いを決めている
障害者の扱いが劣悪だった
ノーマライゼーション
スウェーデン
障害者団体がたちあがる
政策のためのレポートに、障害者のノーマライゼーションの考え方が出てくる
デンマーク
バンク=ミケルセン
ナチスドイツ政権でレジスタンス活動、強制収容所で障害者の劣悪な扱いを見た
官僚であり、活動家でもあった
障害者の隔離施設
環境に働きかける。障害者が生きやすいように環境の方を変える
1960年ごろに出てくる
ベンク=トニィリエ
アメリカに伝わる
人権を主張する文化がある
ADA
ノーマライゼーション→インクルージョン
ノーマライゼーション
障害者が普通に暮らせるようにする
インクルージョン
障害者だけでなく、全ての人を対象にしている
ゼロをプラスにする感覚があるかも(深井さん)
障害者の認識が変わってくる
宗教
罪や罰として
医学
個人に帰結する
社会
環境を含めた
インクルージョンは社会モデルの障害の捉え方
アメリカ
初期は開拓のために、障害者は排除されていた
戦争で身体に障害を持った人を保証するために、障害者福祉が発達する
ルーズベルト大統領が車椅子だった
1960年代にノーマライゼーションが北欧からやってくる
1966年、保護者の会の代表が北欧を視察
ベンク=トニィリエを招聘
セルフアドボカシー
障害者が自分の権利を要求する
善意で障害者の行動を健常者が行なっていたが、障害者の自己決定をする方が良い、という認知の転換があった
エドロバーツ
1964年国民権運動
四肢麻痺、鉄の肺(人工の肺)
カリフォルニア大に入学
大学からの支援が出なかったため、州に働きかけて支援を受けた
身体障害者で自助の集団を作った
自立への議論、実践が進む
学生以外を対象にした、障害者支援のプログラムとセンターを作った
拡がっていく
障害を持つアメリカ人 ADA
思想から実行まで40年かかる
法律が、障害者個人の福祉→障害の社会モデルを認め、環境を障害者に合わせることが
障害学の主張
財、権利、尊厳の分配システムの変更要求の歴史
近代産業社会
労働と生産の重視。欲望と鍛錬が歓迎される。
生産能力がない障害者に厳しい。
人しての尊厳がなくなる。健常者から哀れみの目線。
→緩和のための救済措置だった。政府の分配のために2分の境目をつける必要になった。
働けるかどうかの区別のカテゴリーとして、分類が生まれた
生産できないから存在価値がない、自己決定もできないという前提だった
富の傾斜配分で障害がうまれる
深井さん (楽しく)学ぶのは義務かも
善い人間であろうとし続けると、学びが必要になる場面に遭遇する
日本は障害者に関わったことがない割合が先進国の中で低い
わからなさに耐える体力が求められる
Youtubeとかで安易にわかろうとする説明が多い
Taisei117.icon現代の合理的配慮につながっている