2023-02-18のセッションより
十三枚目のスライド。
橘榛名の憑代と成る物質を精製する爲に必要な要素が列擧された圖。
幾つかの意圖不明なアイコンと別に、「貓性」を表すアイコンが描かれ、其處から更に圖が引き出されてゐる。
「貓性」と云ふ精神的物質は、雜多な不純物を多分に含んでをり、其の中から清い成分を抽出し結晶化する必要がある事、亦、此の結晶が云はばホムンクルスとしての橘榛名の製作に必要な精神的物質である事、其の「清い貓性」及び沈澱不純物としての「穢れた貓性」なる物質の性質が理解される必要があると書かれてゐる。
「橘榛名」は左上の白い圓形の中に何かの圖形的アイコンで示されてゐるが、其の圖形を視認する事は出來なかった。
眩しくて良く見えない。
===此處迄前回===
十四枚目のスライド。
薄綠色の曲線が圖の樣に交差して見える。
偶然抽出され結晶した清い貓性の微小な針状結晶の圖。
https://gyazo.com/4ea86e9be2c84768e8afb1c9dacfbd1d
十五枚目のスライド。
貓の腦を取り出して集め、其處から精神的物質としての貓性を抽出しようとする圖。
精神的物質を普通の物質から抽出すると云ふ事自體が困難を極める。
貓からの抽出のみならず、犬や人からも抽出が試みられた。
何れも穢れた貓性が混在して了ひ、巧く行かない。
https://gyazo.com/753d8295cff40c5a8636f1b7f5af6bf8
十六枚目のスライド。
清い貓性を結晶してから投與するのではなく、人腦の中に清い貓性だけを選擇的に發生させる試みの圖。
人腦の中にも、人との關はり合ひの結果貓性が發生する。
育成條件を色々試して、清い貓性だけが發生する樣に仕向ける實驗が行はれた。
しかし何れの場合も、穢れた貓性が多量に混在して了ひ、巧く行かなかった。
https://gyazo.com/0a86bb00a406e76dc5035f652d7a376f
【講評】
前囘のスライドからの派生。
貓性とは、魅力によって(≒其處に只ゐる丈で)人に庇護の心を生ぜしめ人を支配する性質・力。
人を支配する力を得た人は、大抵其の力を自らの獸性/利己的な欲望を滿たす爲に振るって了ふ。
穢れた貓性は、紫色で示されてゐるが、此れは獸の心の色である。
私は獸性の物を左に、神性の物を右に當て嵌める傾向がある。
今、左側には、青いランタンと赤い圓筒形がゐる。
赤い圓筒形は稚い心を持ってゐるので左にゐる訣だが、何故赤いのだらうか?
しかし、此の赤い圓筒形は、心裡の法廷の場面に登場した時には自らを犧牲にして私の罪を被らうとしてゐたのであった。
赤は擲つ心(自己犧牲の心)の色である。