行動形成要因
人間の行動は、背後のいろいろな要因によって影響される。
米国のSwainは主に原子力発電所従事者を分析して、作業者の行動に影響を与える要素を、外的要因、ストレッサー、内的要因の3つに分類して表を発表した。
1. 外的要因(external PSF)
状況特性
構造上の特徴
環境特性
作業時間
交替勤務
などなど
仕事・機器特性
知覚の必要性
運動の必要性
SR 整合性
予測の必要性
などなど
2. 内的要因(internal PSF)
訓練・経験
実務能力・技能
性格・知性
意欲・態度
情緒
緊張
関連知識
などなど
3. ストレッサー (Stressor)
心理的
突発性
持続性
作業スピード
作業負荷
などなど
生理的
持続性
疲労
苦痛
空腹・渇き
などなど
初心者の陥り易い問題点
2. 知覚感度が低い
3. 記憶量が少なく、不確実なために円滑に引き出せない
4. 予測の幅が狭く決心がなかなかつかずに迷う
5. 外部からの割り込みで全体の手順が乱れる
6. 手後れ状態になってから気が付く
7. 操作が遅れ、円滑さを欠いて慌てる
熟練者の陥り易い問題点
1. 同じ仕事を長年繰り返しているため、型にはまり慣れすぎる
2. 仕事の内容をよく知っているため、憶測に走る
3. 苦労せずに実施できるために、割り込みに弱い
4. 巧みに実施できるため、自惚れが生ずる
5. 誤りが少ないため、誤っても気が付かない
6. 早くできるため、操作の抜けが生ずる
7. 不必要な仕事はやらないため、気配りが悪くなる 8. 体が覚えているため、上手く教えられない
9. その仕事だけに興味があるため、視野狭窄になる