業務流れ図
業務流れ図(WFA)は、システム化を行う業務処理過程の中で、個々のデータが処理される組織・場所・順序をわかりやすく記述したものである。 政策・業務体系策定(BA)の成果物として、機能構成図(DMM)、機能情報関連図(DFD)に続いて作成される。
機能情報関連図(DFD)が明らかにした業務・システムが、処理を担当する組織・場所や、処理の順序から見るとどうなるのかを明確にする役割を果たす。
業務流れ図(WFA)では、手作業とコンピュータでの処理の範囲を明確にし、組織を具体的に示す必要がある。
このため、縦軸方向には機能、横軸方向には機能を実行する主体を記載し、手作業とコンピュータ化されている作業を明確にするとともに、人的処理とシステム処理の間や異なるシステムの間のインターフェースを明確にする。
業務流れ図(WFA)は、人間的な要素と情報および機械的な要素の接点を明らかにし、課題を浮き彫りにするという意味で、極めて重要な役割を果たす。 業務流れ図(WFA)を作成するに当たっては、以下のポイントを明確にするよう意識することが期待される。
生成される重要なトランザクションの内容
どのようにそれらのトランザクションが開始されるか(イベントの特定) 情報が処理、利用されるノード
情報処理、通信のセキュリティと信頼性。(重要な取引の開始から情報の利用先まで)
改革を検討するときは、現実の組織や帳票をベースにして検討するよりも、機能や情報という抽象的なものにして、あるべき姿を検討するほうがやりやすいものです。 しかし、それを実現するには、抽象的なものではなく具体的にする必要があります。
それで目標(ToBe)モデルを作成するときには、「現状のWFA」→「現状のDFD」→「目標のDFD」→「目標のWFA」の順に考えるのがよいのです。
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