共有地の悲劇
「共同で使用される資源は、必然的に乱開発や劣化を招かざるを得ない」
社会的ジレンマの例の一つとして有名な寓話。
ギャレット・ハーディンが1968年に、サイエンス誌に発表したもの。
産業革命前後のイギリスの農村のコモンズ と呼ばれる 共有地に羊などの家畜を放牧して自給自足の足しにしていた。
それが商業目的に使われるようになり、過剰な羊の放牧や囲い込みのために多くの共有地が荒廃と消失の運命をたどった。
有限の共有地における自由な欲求充足は、共有地そのものを破滅してしまうことがある。
ある村に10 人の牛飼いがいる。
各々100 万円の牛を 10 頭ずつ共有地に放牧している。
共有地は100 頭までは十分に牛を養うことができる(それ以上だと牧草が不足する)。
問題
牛飼いはもう1 頭牛を増やすか。
増やした場合、牛は101 頭になる。
1 頭あたりの値段は 100 万円から 99 万円になる。
1 頭増やした牛飼い 99 万円×11 頭=1089 万円→89 万円の儲け
村全体の財産 99 万円×101=9999 万円→1 万円の損
増やさない牛飼い 99×10 頭=990 万円→10 万円の損
意図せざる結果
すべての牛飼いが牛を増やそうと考えるに違いない
共有地の破滅
tragedy of commons
アンチコモンズの悲劇(tragedy of the anticommons)
共有地
ローカルコモンズ(Local Commons)
公共、公共財
外部性(externality)、フリーライダー(free rider)
社会的ジレンマ(social dilemma)
環境経済学(Environmental Economics)
ゲーム理論(the Game Theory)
里山、入会地
宇宙船地球号
ハエ取り紙の理論
知的財産権(intellectual property rights)
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